日系4世の新在留制度導入、方針が固まる

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今回は「日系4世に就労資格」という記事について。

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年間約1000人の利用を想定

今日の新聞によると法務省は日本語能力など一定の条件を満たした海外在住の日系4世が日本で就労できる新たな在留制度の導入方針を固めました。

新制度では在留資格は1年ごとの更新が必要、滞在期間の最長は3年となっています(結婚や就職などで別の在留資格が得られれば更に長期滞在が可能)。
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【新在留資格の条件(一部)】
● 対象年齢は18~30歳に限定
● 日本語検定4級程度の能力がある
  (簡単な日常会話ができる程度)
● 家族が一緒に来ることは不可

日本語検定4級程度は来日時の条件です。

1年後の資格更新時には複雑な文章も理解できる日本語検定3級程度の能力が必要です。

今まで日系2世および3世は日本で『定住者』の在留資格が取得でき、長期の滞在や就労が可能でした。しかし4世に対しては2世・3世のような優遇措置はありませんでした(3世の扶養を受ける未成年かつ未婚の実子は除く)。

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国の目的と世間の評価

今回の新制度導入について法務省はその目的を次のように発表しています。

日系4世に日本への理解や関心を深めてもらい、将来的に日本と現地にある日系人社会との懸け橋になる人材の育成。

日本では国内の人口増加や食糧難を解消するために戦前から戦後にかけて日本人が世界の色々な国に移住しました(日本からブラジルに最初の移民が渡ったのは1908年)。

多くの日本人が移住したブラジルやペルー、そして米国には一定規模の日系人社会が形成されています。

日系2世や3世の高齢化が進んでいるため今回の新制度は対象を次世代を担う18~30歳に限定し、今回の新制度では国や地域ごとに受け入れ枠を設定される予定です。

この新制度については近いうちに意見公募(パブリックコメント)を行い実施時期を決める見通しになっています。

この新制度には一定の意義があると評価される一方で、少子高齢化の進む日本の労働力不足を解消しようとしているという批難もあります。

このような批難があるのは過去に日本がやらかした事が原因です。

1990年代に国内の労働力が不足。日本は日系2世・3世を貴重な労働力にした(在日ブラジル人は一時30万人超えた)。
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2008年のリーマンショックで国は本人および家族に対し帰国費用を渡す事業を実施(帰国者は年間約2万人)。

約20年間日本で暮らした人などもおり、この事業については「日系人を雇用の調整弁にしている」と国内外から批難が殺到しました。

あれからわずか10年…日本は彼らの子・孫世代を歓迎する方針を提示したことになります。

新制度が単なる「労働力不足の解消」にならないようにする詳細な施策が重要になるわけです。

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外国人に戸惑う日本人

約150年前まで200年間以上鎖国していた日本では隣近所も全て日本人が当たり前で、海外・外国人に対して知らないことが多く、外国人と社会生活を送ることに正直戸惑いがあります

国際結婚やハーフを「今では当たり前」と言いますが、そんな人はやっぱり注目されるのですから本当は当たり前と思っていないのでしょう。

「あの子、日本人っぽくないわね」と、そういう視線を向けてしまうのは外国人慣れしていない日本人の性分としか言いようがありません。

但し、”差別する”のとはまた別の問題です。

混同しては絶対にダメです。

外国人労働者を大量雇用した企業に勤めていた過去

なぜ私がこう感じるのかというと、私は過去に外国人労働者を大量雇用した企業に勤めていたからです。

このように表現すると誤解されかねませんが、私が勤務していた会社は決してブラック企業ではありません

色々な会社に技術派遣される人は全員正社員雇用されており福利厚生もきちんとある会社です。

過剰勤務を防ぐために36協定を遵守し、残業代もキチンと支払われます。

技術者が増えて事業成績も右肩上がりだったのは就職氷河期の話、現在の就職する側が有利である”売り手市場”では新卒・中途の採用が芳しくなく、派遣される技術者不足に悩まされていました(辞めたから真相は不明ですが多分現在進行形)

日本人の労働力不足を見越して経営陣が目をつけたのが外国人の労働力、某C国の大学と契約を結び一定数の卒業生を率先して就職させました。経営側は採用・雇用するだけで良いですが、教育して派遣させる現場は困り果てました。

だって私たちは某C国のことなんてロクに知らず、自己紹介で出身地を聞いても「ふぅん」…話が進まない。

明らかに壁を感じて一緒の部屋にいても混ざらず分離。

そして「技術者を派遣して欲しい」という企業に彼らを紹介しても、外資系でもない普通の一般的な企業の社員である彼らは”日本人じゃない”ことに戸惑い、一緒に働く他の社員の困惑も予想…

結末は「この話はなかったことで」です。

もちろん会社の目的を見事に果たした成功者もいましたがそれは一握りの存在…結局会社は某C国から積極的に採用するという施策を曖昧にして、某M国に乗り換えました。

某M国の勤勉な国民性を賛美する経営者の姿に、数年前に某C国のエネルギッシュな国民性を賛美していた姿が重なったのは言うまでもありません。

外国人を怖がる近隣住民

外国人が多く暮らす地域が日本中にあります。

うちの地域も外国人労働者を雇う工場が周辺に多いため近隣のアパートは多くの外国人が入居していて、隣のアパートもネパールやブラジル出身の人たちが大勢暮らしています。

この地域に新たに越してきた私たちは近所の人たちに挨拶を続け、返ってきた言葉は

  「隣のアパートだけど…大丈夫?」

  「夜はキチンと施錠しなさいね…隣がああだから」

隣に住む外国人を不安視する声だらけ。

ちなみに過去何かのトラブルが起きたことはないとのこと。

日本人は皆こうなのだと感じます。違う文化で育ち、違う教育を受けてきた人たちに対して理解が及ばず、そのため心のどこかで怖いと感じてしまうのです。

来日している彼らは多勢に無勢であることを理解しているため覚悟していることでしょうが、受け入れる側は慣れた文化・環境の中に紛れた異分子と感じてしまっても仕方ないですよね…150年前まで鎖国していた御国柄なんですし。

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