長瀞の古民家再利用、築百年以上の家「お豆ふ処うめだ屋」

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啓蟄とはよく言ったもの。暖かくとお出かけしたくなります。

― 埼玉県に名物・名所はない ―

埼玉県在住者および出身者に「埼玉県といえば?」と聞くと「何もない」という回答がきます。現在公開中の映画『翔んで埼玉』ができるように埼玉県民はとにかく自分の故郷をディスります。

一方で、埼玉県出身の人はいずれ”埼玉県”に戻る人が多いです。『地元』じゃなくて『埼玉県』に戻るというのが特徴!都内や横浜は無理でも、埼玉県内なら都市部に実家の援助なく夫婦で家を持てるという傾向があるからです。

埼玉県出身の旦那も「自分の地元は不便極まりない土地だから嫌だけど、やっぱり子どもを育てるなら埼玉県内の中都市で一戸建てに住みたい」という考えがありました。

当時暮らしていた群馬が嫌で嫌で堪らなかったこともあります(←これも埼玉県出身者の特徴)。

さて、旦那や幼稚園で一緒のママに埼玉県の名物・名所について深く突っ込むと、「強いてあげるなら」と前置きありで鉄道博物館(大宮市)と秩父・長瀞を挙げます。

秩父・長瀞は都内からのアクセスも良く外国からの観光客に人気です。暖かい時期は熊谷駅からパレオエクスプレスが出ていて、私も長女を連れて2年前に乗りました。

因みに、鉄道博物館は1年前に家族で行きました(鉄子じゃなくても十分楽しめました)。当時の長女は線路を整備するマルチプルタイタンパー(娘曰く「マルチンパンパ―」)の模型に興奮する小鉄でした。個人的には入間市の「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森」もおすすめです。

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長瀞駅の近く「お豆ふ処うめだ屋」

古民家をそのまま再利用した店舗(入口の段差に要注意!)

「お豆ふ処うめだ屋」は長瀞駅から徒歩10分程度、国道140号を熊谷方面にいったところにあります。店舗はとても立派な古民家で、築100年以上の養蚕農家をそのまま再利用しています。

外国からの観光客にとっては「Oh, JAPAN!」的な、日本人にとっては昔懐かしい店内では地元の醤油や味噌を使った「季節のお豆腐ランチ」※を楽しめる他、豆腐各種やおからを使ったスイーツの販売もしています。

※「季節のお豆腐ランチ」では、出来たておぼろどうふ、揚げたての自家製がんもどき、お惣菜三種、湯葉、豆乳、十五穀米ごはん、味噌汁、自家製御しんこが供されます(平日1,200円、土日祝1,300円) 。

お豆ふ処うめだ屋
住所埼玉県秩父郡長瀞町長瀞268
駐車場あり(約15台分)
電話番号0494-66-4883
e-mailumedatofu@gmail.com
営業時間ランチ 11:30~14:00(L.O.)
カフェ 14:00~16:30(L.O.)
売店 10:30~17:30
定休日水曜日(祝日の場合は営業)

※2019年3月時点の情報です。内容が変更されている可能性があるので、事前に確認してください。

優しい甘みの素朴なおからドーナツ

おからドーナツ(プレーン1個130円)と無添加おからクッキー(1袋250円)

今回は母娘で好物の”おからドーナツ”を求めて「お豆ふ処うめだ屋」に行きました。おからドーナツはプレーン、抹茶、きな粉、シナモンがあり、他にも棒ドーナツと季節のドーナツがあります。おからドーナツ(プレーン)は1個130円でした。

おからドーナツは優しい甘みで素朴な味わい、さっぱりとしていて何個でも食べれてしまいます。「おからドーナツはヘルシー」という免罪符があるので予定より2個余分に食べてしまいました。

「お豆ふ処うめだ屋」 の焼き菓子は、原料の大豆・小麦粉・粗糖※・菜種油・卵など厳選した国産の材料を使用して1つずつ手作りされています。

※「粗糖」とは精製していない砂糖のこと。独特の風味があり、コクが強い。

近くに住んでいる感じの人たちが何人か豆腐を買いに来ていたので、豆腐も美味しいのだと思います。豆腐は木綿豆腐、絹ごし豆腐、おぼろ豆腐、ざるどうふがあり、他にも豆乳やおからサラダが販売されています。

「お豆ふ処うめだ屋」 の豆腐の原料は秩父在来大豆「白光」、天然にがり、水のみで、余計なものを加えず丁寧に手作りされています。

子ども・高齢者に食べて欲しいおから

しっとりしているので小さくカットすれば1歳児でも食べやすい

おからはとても栄養価の高い食材です。成人の健康管理はもちろん、子どもの発育や高齢者のボケ防止に役立つ栄養が豊富です。

【おからの栄養素】乾燥している状態の含有率
(通常は水分を75~80%含んだ状態で流通)
粗タンパク質 約26%
粗脂肪約13%
(粗脂肪の約50%は必須脂肪酸リノール酸※)
可溶無窒素物約33%
粗繊維約15%

リノール酸はオメガ6系の必須脂肪酸(体内で作れない脂肪酸)で子どもの成長にも欠かせない

また、おからには脳の記憶力を高めるホスファチジルコリン(レシチン)が豊富に含まれています。ホスファチジルコリンはコリンの前駆物質で、コリンは記憶に関連した脳内物質アセチルコリンを作るのに欠かせない栄養です。

「おから」と「卯の花」の違いは?

「おから」は大豆から豆腐を作る過程で、豆乳をしぼった後の搾りかすです。「から」が「空」に通じて縁起が悪いということから、関東では「卯の花(うのはな)」と言ったり、東北や関西では「雪花菜(きらず)」と言ったりします。

おからそのものを「卯の花」というようですが、どちらかといえば料理(油揚げ、椎茸、にんじんなどの材料も使用し、出汁と調味料で炒ってから甘めに煮付けるのが最も一般的な調理法)を指す方が多いです。

おからは豆腐が存在する東アジア一帯でなじみ深い食材です。 中国語では「豆渣(トウジャー)または「豆腐渣(トウフジャ)」、韓国語では「ピジ」と言われて精進料理や家庭料理の材料になっています。日本でも江戸時代から一般に流通しています。

おからは”捨てるもの”なので安価で提供されます。豆腐屋さんでは無料で配ることも多く、「お豆ふ処うめだ屋」 でも食事や買い物をした人に対し”おひとり様1袋”でおからをくれます。おからは品質劣化が早く日持ちしないため、もらったすぐに調理するか冷凍保存がおすすめです(冷凍すると風味は落ちます)。

おからの用途は「卯の花」だけではない

おからのニーズは年々低くなっています。確かに、豆腐屋さんでおからをもらっても毎回卯の花では飽きるなど用途に困ります(しかも卯の花は難しい!)。現実問題として、おからの需要が供給を大きく下回っているため、食品や家畜の飼料として一部が活用されている以外はほとんど廃棄されています。

おからサラダ(お豆ふ処うめだ屋の特製レシピ)

おから120g
豆乳大さじ6
マヨネーズ大さじ3.5
ごまドレッシング大さじ2
塩と胡椒少々
ツナ缶1/4缶
トマト1/2個
きゅうり1/2本
玉ねぎ1/4個
  • きゅうりはタテ半分に切って種を取りスライスする。玉ねぎはタテにスライスする。キュウリと玉ねぎを混ぜて塩をふって水抜きをする。水抜き後は水にさらして塩抜きし、しっかり水気を切る。
  • トマトを0.5cm角のサイの目に切る。
  • キュウリ、玉ねぎ、おからを、ダマにならないようによく混ぜる。
  • 豆乳、マヨネーズ、胡麻ドレッシングを加え、塩と胡椒で味を調える。
  • トマトとツナを混ぜる(パサパサする場合は豆乳追加)

ホットケーキミックスに混ぜる

ホットケーキミックスにおからを混ぜて焼くだけで栄養価が高まり、独特な食感も楽しめます。

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