- 庭を作るときの注意はするべきことは? -
注文住宅で暮らし始めて3年目、 庭(敷地)の管理は大変だけどとても大切だと分かってきました。庭を管理するときは、守るべき法律、不審者の侵入等に対する防犯対策、近隣の人たちに迷惑をかけないための気遣いの3つが大切です。
私の場合、次のポイントを守っています。
【庭を作るときに絶対守ること(埼玉県の場合)】
- 境界線は必ず守る
- 後退用地に物を置いたり車を停めたりしない
- 車が出るときに泥土を道路に出さない
- 安全対策のとられていない塀は作らない
【個人的にオススメの庭作りのポイント】
- 玄関までの見通しは良くする
- 常夜灯とセンサーライトで安全対策をする
- ポストは敷地に足を踏み入れずに入れられる場所に置く
- ゴミなどの燃えやすいものを屋外に放置しない
- 土埃を防止するためにむき出しの泥土は何かで覆う(我が家の場合は芝)
境界杭の位置を理解して境界を厳守!
敷地の境界は必ず守ります。物置やカーポートが張り出さない様に注意します。境界を守らずに他人の土地を自分のものとした場合は『不動産侵奪罪』で10年以下の懲役となります(但し、他人の土地だと認識した上での行為である場合)。
ご近所トラブルを防ぐために木の枝が敷地外に伸びていかない様にも注意します。我が家もつるバラの枝が隣家に伸びていかない様に注意しています。
境界トラブルが発生している原因の多くは<境界線の曖昧さ>です。土地の相続・購入するときは必ず境界杭が”全て”あることを確認します(できれば事前に※)。
公図に記載されている境界杭が1本でもない場合は、測量士さんに依頼して、必ず近隣地所有者同士が立ち会った上で復元するようにしましょう(復元に関する内容は全て文書で保管)。 境界杭があることで客観的に境界が証明できます。
万が一でも、境界杭を勝手に破壊・移動・除去した場合は『境界毀損罪』で5年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
※土地購入前に境界杭の欠損が明らかになれば、法律では売却前の持ち主に復元義務があります(購入を検討している人の費用負担なし)。
後退用地は自分の土地でも占有できない
後退用地は個人名義の土地(の一部)ですが、誰でも利用できる道路(の一部)です。植木鉢やポスト等の私有物を置いたり、駐車場として利用することは禁止されています。
法律では幅4m以上の道を「道路」と定めています。4m未満2.7m以上の道路は”みなし道路”と言われており、新たに建物を作るときは道路の幅が4m以上になるようにセットバック(後退)する義務があります。「後退用地」とはこのセットバックしたときにできる道路側の土地を指します。
後退用地の管理方法は3つあります。1つ目はそのまま、2つ目は無償提供の契約を自治体と結ぶ、3つ目は土地を分けて自治体に寄付する、です。「そのまま」の場合、土地の管理義務は所有者本人にあります。「無償提供の契約を自治体と結ぶ」と「土地を分けて自治体に寄付する」の場合、土地の管理義務は自治体にあります。
後退用地が生じた我が家は 「無償提供の契約を自治体と結ぶ」を選択しました。
自治体のホームページからダウンロードした無償承諾書(正副2枚)に必要事項を記入し、土地の公図や売買契約書等の必要書類を添付して、自分で役所に提出すれば約1週間で契約が締結できます。契約書の副本が手元にくるので個人で保管します。。契約の締結にお金や資格は不要です(必要書類の取り寄せに必要な費用以外はお金はかからない)。
【無償提供の契約を自治体と結ぶメリット】
- 後退用地の舗装は自治体がやってくれる
- 後退用地の面積分だけ不動産取得税が安くなる
どうせ自分で使える土地ではないので「土地を分けて自治体に寄付する」と言う手段もありましたが、お金がかかるのでやめました。この場合は測量士に分筆を依頼しなくてはならないです(士業者への依頼はいつも高額)。
駐車場はコンクリートや砂利で舗装する
『埼玉県道路交通法施行細則』には、「路外から舗装された道路に入る場合には、車両に付着した泥土等の状態を確認し、泥土等を路面に落とさないための措置を講ずること」とあります。公道を泥土で汚してはいけないというルールです。
そのため駐車場は泥土をむき出しにせず、コンクリートや砂利での舗装をおすすめします。DIYで庭を作っている我が家ですが、平らに作るのは難しく、かなりの強度が必要とされることから駐車場は業者に依頼しました(工事費用は施行範囲1㎡あたり1万円で依頼)。
災害時に危険な高い塀は作らない
法律で定められた安全策がとられていない塀は災害時に倒壊して危険だったり、救援活動の妨げとなってしまいます。
我が家は車が建物や庭に突っ込んでこないように、多少はクッションになればと成人の腰の高さ程度の塀をDIYしました。コンクリートブロック、インスタントコンクリート及びモルタルがあれば素人でも作れます。
塀などの建造物を作る場合は境界線に要注意です。最近では境界に関するトラブルを防ぎ、セットバック推奨の意を示すために、”境界線内であること”を証明するプレートを建造物に貼り付ける自治体も多いです。
人の目、灯り、音は泥棒等の犯罪を防ぐ
空き巣などの被害に遭いやすい家の1つに、道路から玄関が見えない家があります(土地が広大過ぎて見えないのではない)。玄関の目隠しになる塀や樹木など、隠れやすいものがあると泥棒等の不審者が犯行を行いやすいからです。
灯り(明るさ)は犯罪の抑止剤になります。我が家はソーラー充電式の常夜灯とセンサーライトを設置しています。芝生の庭に一歩でも足を踏み入れたらライトが点灯するように設置しています。
灯りと同様に音も犯罪の抑止剤になります。歩くとジャリジャリと大きな音がなる砂利が有効です。芝生の庭を作りたかったので我が家には敷いていませんが、近隣のアパートに敷いてあり、家の中にいても誰かが歩けば直ぐに分かる程度の大きな音が鳴ります。
ポストは道路から手の届く位置に置く
ポストにモノを入れるのは郵便局員や宅配業者だけでなく、DMや営業の人、回覧板を持ってくる近所の人など実に色々な人たちがいます。ポストが敷地の奥にあると見知らぬ人が敷地内に入ってくることになり保安上の問題があります。近隣住民がその光景に慣れてしまうと、不審者の侵入を不審に感じなくなるなど人の目も安全のために機能しなくなります。
我が家も1年目はポストを玄関脇に置いていましたが、塀の傍の道路から手を伸ばせばポストにモノを入れられる位置に移動しました。
グランドカバーを植えて土埃を防ぐ
埼玉県は冬になると強い風が吹き、庭の土をむき出しにしておくと土埃が舞ってしまいます。土を覆うためにはグランドカバーに分類される植物を植えるのがオススメです。
芝もグランドカバーの1つです。日本には暖地芝(和芝)と寒地芝(西洋芝)があり、埼玉県ではどちらも育てられますが、夏の暑さに強い高麗芝がオススメと言われています。
しかし、私は西洋芝(ペレニアルライグラス)を選びました。種から育てることができるため比較的安価で、冬でも青々とした芝が見られるからです。しかし、耐暑性が低いため虫の被害と併せてたくさん枯れてしまいました。
そのため、今回は西洋芝の種のミックスをまきました(発芽条件は15℃以上なので、2月上旬の種まきは早過ぎです)。生育条件に合わせて数種類が混ぜられています。
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