民間水道業者が水道供給を停めると発表したら

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岩手県雫石町の民間経営の水道事業で、供給を受けている民家やペンション35軒で料金の追加徴収約51万円問題が浮上し、供給停止騒ぎに発展しています。

”対岸の火事”とは言えない状況です。

人口がガンガン増えていた時代、多くの人が郊外に家を建てていきました。”ポツンと1軒家”を見ると、「よくこんなところに建てたなぁ」と感心しつつ「インフラ整備はどうなっているのか」とも思っています。

それもこれも、自分たちが家を建てたときインフラ整備にかかった費用の内訳をしっているからです。水道に関しては、公道の下を通る部分は水道局の負担、個人の負担は私有地に入ってきてからの工事分です。

幸い我が家は市街地区域の住宅地の中で、”我が家のためだけに伸ばしてくれた”水道管はありません。周囲の家たちで1本の水道管をシェアしています。

そうやっている家の水道料金と、例えばその家のためだけに何キロも水道管を伸ばして水を供給してもらっている家の水道料金の基本料が同じっていうのは…公平なんでしょうか?

今までは公営だったから皆が特に問題視していなかったけれど、今後民営化されたら採算の合わない地域っていうのが見直される可能性が高いと思っています(具体的な”見直し”が何をするかは分かりませんが)。

今回問題となっている雫石町のペンション村、実は過去にスキー旅行で泊まったことがあるところです。

近くには網張スキー場があって日常を忘れられる最高のシチュエーションですが、前述したようにインフラ整備だけを見ると何にもない広大な畑等をずーーーーっと車で走ったところにあるペンション村です。まさに、その村だけのために引かれた水道管、電線などなどです。

この一帯はリゾート地で、開発時から水道事業は民間企業が行ってきたそうです。まさに昔は問題なかった、ただそのエリアの人口が減る(今回は激減する)ことには気づかないふりをしていたのでしょう。経営の悪化は人口が増えるしかなく、日本全域で少子化が進む中で雪深いあのエリアだけ逆の方向に進むとは思えません。

水道会社の「水道供給をやめた方が赤字が減る」というのは事実でしょう。「住民が困るから」でボランティアしてくれる事業者なんてなかなかいません、現実は。今回の問題で”税金の投入”という白馬の王子の出動もありません。

今回の問題について上下水道課長は「一番最寄りの公民館を給水所として開放するよう検討中です」と回答していますが、あのエリアで最寄の公民館までは14kmも離れているようです。スキー場がOPENしてこれからが稼ぎ時、そんなときに水道問題は客足も離れる予感です。

私も宿泊先で水不足になるのは嫌なので「違うスキー場に行こうかな」という気分になりますが…今までスキーといえばペンション泊だったため、思いつくペンション村は多くが第二・第三の雫石町のペンション村になりそうです(-“-)。

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