ツバキ科の庭木はチャドクガに要注意!

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”彩の国”の埼玉県は花屋や植木屋が多いです。特に、川口市と深谷市は昔からの歴史があります。最近では、レイクタウン越谷の周辺にはお洒落な花屋さんが増えています。

深谷市の郊外を車で走ると「〇〇園芸」「〇〇ガーデン」という看板が目立ち、そのうち数件に立ち寄ってみました。これから冬になるので、椿(ツバキ)が目立ちました。

シェードガーデンの記事にも書きましたが、ツバキは庭木として人気があります。しかし、プロの園芸家によると”庭木としておすすめできない”そうです。特に、小さな子どものいる家の庭には危険と言われます。

原因はチャドクガです。

チャドクガとツバキ科の植物

チャドクガ(茶毒蛾)は毒のある蛾で、北海道を除く日本各地に分布しています。ツバキ科の植物の葉を好んで食べるため、ツバキ科の植物は管理に注意する必要があります。

ツバキ科の植物

  • 椿(チバキ)
  • 山茶花(サザンカ)
  • シャラ・ヒメシャラ
  • 茶の木(チャノキ)

葉を食べるため庭木自体にも被害がありますが、チャドクガが被害で甚大なのは毒針毛(どくしんもう)による皮膚などの炎症です。ヒトに被害があります。

チャドクガの毒針毛とは?

チャドクガの毒針毛は長さ0.1~0.2mm程度の目に見えない毛です。

チャドクガは目視できる体毛がありますが、毒針毛はこの体毛とは違います。目に見えない小さな毒針毛はとても抜けやすく、チャドクガが体を揺らすと簡単に抜けて風によって散らばります。

チャドクガの毒針毛は2齢成虫以降の幼虫にあります。

チャドクガの毒針毛による被害

毒針毛に触れるとかぶれます。

一度被害にあった人はアナフィラキシーショックを起こすこともあります(一度目で抗原が体内にでき、2度目以降ではアレルギー反応を起こす。個体差あり)。

風に舞った毒針毛に触れると被害に遭ってしまうため、チャドクガの風下にいた人が被害にあったという例が多くあります(被害は広範囲に出る)。

チャドクガの被害を防ぐには厚い衣類を身につけると良いです。薄い衣類では繊維の隙間から簡単に毒針毛が入り込みます。

また、チャドクガの死骸にも要注意です。

チャドクガが死んでも毒針毛の毒はなくなりません。殺虫剤散布後の死骸、幼虫に脱皮殻にも注意が必要です。

チャドクガの毒針毛に触れたときの症状

毒針毛に触れて2~3時間経つと赤く腫れあがり、かゆくなります。

一度触れると抗原(抗体)ができるので、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目の方が症状がひどくなるのが一般的です。

毒針毛に触れたあとにこすると針が深く皮膚に刺さり、内部の毒が注入されてかゆみがひどくなります。掻くと炎症が拡がり、腕全体~体全体にまで広がり発疹が生じることがあります。

放っておくと痛痒感がひどくなり、場合によっては発熱やめまいが生じることがあります。

特に、乳幼児の場合は熱が出るケースが多いので、刺されたと解ったら速やかに医師の診察を受けましょう。

チャドクガの毒針毛に触れたときの応急処置

毒針毛に触れたのが分かったら、ガムテープなどをそっと肌に貼って優しく丁寧に除去します。毒針毛は刺さると抜けにくい構造をしているので、払って落とすのは難しいです。

毒針毛を除去したら、触れた部分を流水で時間をかけて洗い流します。応急処置が済んだら病院を受診しましょう。ステロイド・抗ヒスタミン薬軟膏などの処方が一般的です。

チャドクガの毒を蚊など他の虫と同レベルに思ってはいけません。

市販の塗り薬(かゆみを治めるクール系は特に)効果がありません。逆に、症状を悪化させることがあります。必ず病院を受診するようにしましょう。

チャドクガを見かけたときの衣類の洗濯

チャドクガを見かけたとき、衣類に毒針毛がついていることがあるので洗濯には注意しましょう。洗濯機で他の衣類と洗うと毒針毛が拡散してしまうので、他の洗濯物と洗うのは絶対に避けましょう。

チャドクガの毒成分は熱に弱いので、50℃以上のお湯にしばらく浸ける、または、スチームアイロンをかけてから洗うようにします(毒成分がなくなれば普通に洗濯しても大丈夫)。

チャドクガの予防・駆除方法

チャドクガは日本全域にいる蛾なので予防することが大切です。

まず、木の剪定をして風通しをよくします。風通しをすることで、卵、幼虫、成虫が見つけやすくなります。

チャドクガを発見したら、厚手の服を着るなどして予防措置をします。

まず、卵は卵塊がついた葉ごと切除します。幼虫は葉の裏に群生するため見つけにくいですが、葉が白く透けていることで気づくことが多いです(触らないように気をつけて枝ごと駆除)。

成長したチャドクガは拡散します。成虫を見つけたら殺虫剤で駆除します。

ツバキ科の植物は公園や学校など街のあちこちにあるので、ある程度の注意が必要です(特に、4~6月、7~9月の孵化する時期は要注意)

チャドクガがついたら近づかず、風下に立たないようにしましょう。

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