薬膳の世界から学ぶ!薬味で夏バテを防止する方法

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夏は体を冷やす効果のある薬味と、冷たい料理やエアコンで冷えた体を温める効果のある薬味を上手に組み合わせることで夏バテに負けない健康な体を作ることができます。

9月になり焼けるような暑さはなくなりましたが、未だ日中は暑いです。湿度も高いので体はまだまだバテテしまいます。

今回は薬味の「涼寒性」と「温熱性」についてまとめました。

本記事はJA農産物直売所で無料配布されている「フレ・マルシェ」の第31号、薬膳研究家で絵本・児童文学作家の正岡慧子さん監修の特集記事を参考にしました。

体質に合わせて薬味や食材を選ぶ

薬膳の世界では、体を冷ます効果のある「涼寒性」の薬味と、体を温める効果のある「温熱性」の薬味があります。

まず、体が火照りやすく汗をかきやすい人は「涼性」のミョウガがおすすめです。もっと体温を下げたいという場合は、キュウリやアサリといった「寒性」の食材がおすすめです。

反対に汗をあまりかかず、老廃物を体に溜めやすい人には「温性」のショウガ、ネギ、シソがおすすめです。もっと体温を上げたいという場合は、ニンニクや唐辛子といった「熱性」の薬味がおすすめです。

薬味の性質を理解して、いつもの食事に少し混ぜるだけで体温をコントロールし、夏バテなどで疲れやすい体を気遣うことができます。

薬味の効果と旬

夏が旬の薬味を中心に紹介します。

ミョウガ(涼性)

ミョウガの旬は6~10月で、主な産地は高知県です。秋田県や奈良県でも産地ですが、高知県産のシェアがかなり高いです。

ミョウガには血流を良くする働きがあり、体の火照るをとる清熱、解毒、食欲増進の効果があります。また、のどの痛みにも有効なのでエアコンの風で喉がかすれる等というときはミョウガがおすすめです。

シソ(温性)

シソの旬は6~9月で、埼玉県の家庭菜園でも育てやすい薬味です。

シソには風邪の症状、嘔吐、胃の不快感を抑える効果があります。また、腹の冷えにも効きます。

ショウガ(温性)

ショウガの旬は4~9月で、高知県や熊本県が主な産地です。ショウガには食欲を誘う効果があります。

ショウガは風邪や下痢のときに体を温め、冷えを抑える効果があります。強い発汗作用があるので、老廃物を体から出すデトックス効果もあります(むくみの改善効果あり)。

ニンニク(熱性)

ニンニクの旬は6~9月で、青森県が主な産地です。ニンニクには抗菌効果もあります。

ニンニクはお腹を温める、胃の調子を整える硬化があります。また、食欲を増進する効果もあるので、体力を回復させる効果があります。

トウガラシ(熱性)

トウガラシの旬は7~12月で、山形県や大分県が主な産地です。鑑賞用のカラフルなトウガラシもありますが、あれは食べられないので注意しましょう。

トウガラシには血中の脂質を減少させて、体を保温する効果があります。一度食べると体温が下がりにくいので、冷え症の人にはオススメの薬味です。

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