誰でもできるAMR対策は抗生物質を飲みきること!

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近年世界規模で薬剤耐性(AMR)が問題となっています。AMRとは何か、AMRが拡大するとどのような被害があるか、今回はAMRについてまとめました。

薬剤耐性(AMR)とは?

薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)は微生物が変化して、今まで効いていた薬の成分を効かせなくなることを言います。

人間の体の変化で、〈ある薬を服用し続けるとその薬が効かなくなること〉だと勘違いしている人が意外と多いです。

AMRは細菌、ウイルス、寄生虫などの微生物で見られる現象ですが、薬剤耐性が世界的脅威と言われるのは細菌の変化です。

1945年、ペニシリンの発見者であるフレミング氏はノーベル賞の受賞スピーチの中でAMRを問題視していました。

その問題は現実的になり、このままAMRを放置していたら細菌の感染症に効く薬剤がなくなってしまいます。2011年、WHO(世界保健機構)はAMRは世界中で取り組みべき問題として取り上げました。

参考:AMRとは(AMR臨床リファレンスセンター公式サイト)

薬剤耐性の原因は?

原因のひとつに、抗生物質(抗菌薬、抗微生物薬)の不適切な利用があります。

必要のないときに抗生物質を服用しても効果はありません。

抗生物質を服用するとそれが効く菌はいなくなり、AMRをもった細菌のみが生き残ります。その結果、体内の細菌バランスが崩れ、AMRをもった細菌が増えやすくなってしまいます。

乳幼児の場合は副作用もある

『2歳未満の乳幼児が必要ない抗生物質を不適切に服用し、それが5歳のときにアトピー性皮膚炎を発症する原因となった』というデータがあります。

薬剤耐性をもつ菌が増えると?

手術や出産のときの感染予防が難しくなったり、感染症の治療が難しくなります。

新しい抗生物質の開発には多くの時間、労力、費用がかかります。今ある抗生物質を長い期間使用するためには、みんなの正しい利用が不可欠です。

AMRを防ぐためにできること

AMRの拡大を防ぐために、私たちができることは次のようなことです。また、医療の現場では必要ない抗生物質の処方を防ぐ取り組みが重要視されています。

  • 抗生物質は医師の指示通り飲みきる
  • 抗生物質をとっておいて後で飲まない
  • 抗生物質をあげない・もらわない
  • わからないことは医師や薬剤師に聞く

参考:

薬剤耐性~知ろうAMR、考えようあなたのクスリ~(厚生労働省委託事業AMR Clinical Reference Center公式サイト)

抗生薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」が拡大!一人ひとりができることは?(政府広報オンライン)

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