幼稚園経由で案内される「 肝油ドロップ 」、子どもに必要だから斡旋されるの?

美しく元気一杯
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 「 肝油ドロップ 」の河合薬業(カワイ)さんから今年度最後の案内が届きました。

 カワイの 肝油ドロップ には「教育機関特別価格」があり、オンラインショップでの通常価格に比べて500~1000円ほど安く購入することができます。

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公式 河合薬業(株)オンラインショップ | (kawai-kanyu.co.jp)

肝油ドロップ で発育期の子どもに重要な栄養が補給できる

 肝油ドロップに入っているビタミンA、Dは発育期の子どもにとても重要な栄養素です。

ビタミンA

 ビタミンAは皮膚や粘膜の健康に欠かせない潤いの維持をサポートし、目の乾燥を防ぐ効果があります(ドライアイの予防)。

 またビタミンAは夜間の視力を維持し、夜盲症(とり目)を防ぐ、または症状を緩和する効果があります。

ビタミンD

 ビタミンDは腸管でのカルシウムの吸収を促進する効果があるので、骨歯の発育不良やくる病を予防します。

 「くる病」は骨の石灰化障害による子どもに起きる骨格異常で、原因はビタミンDの欠乏や代謝異常です(「骨軟化症」ともいわれる)。

 くる病については「10代半ばまでの子どもが「 くる病 」を患うケースが増加している、その原因は? 」を読んでください。

肝油ドロップ の「肝油」とは?

 「肝油」とは、サメ、タラ、エイなどの肝臓に含まれる液体や抽出した脂肪分です。

 古くから肝油は保健強壮剤として推奨されてきましたが、魚の生臭さから忌避する人が多く、明治時代に「カワイ」の創始者である薬学博士の河合亀太郎さんは肝油ドロップを開発しました。

  • 子どもでも服用しやすいドロップ式肝油製剤の研究
  • 脱臭と有効成分の濃縮
  • ビタミンを安定に保つ技術の開発

肝油ドロップ が学校や幼稚園経由で案内される理由

 カワイは昭和7年から「学校用肝油ドロップ」の製造を始め、昭和30年の戦後の日本で肝油ドロップが給食の栄養補助剤として全国の小学校に普及しました。

 戦後の栄養が十分に摂れない時代、夜盲症になる子どもが多くいたことから肝油ドロップはビタミンAのサプリメントとして服用が推奨されたそうです。

 これをキッカケに、カワイを始めとした肝油ドロップは小学校や幼稚園などの教育機関と深いつながりをもち、時を経たいまも斡旋販売が行われています。

肝油ドロップ は令和のいまも必要なのか?

 ビタミンAとDは子どもの成長に必要な栄養ですが、肝油ドロップで摂取する必要はありません。

 いまの時代は食材が豊富にあり、日頃の食事でビタミンAとDを摂ることができるからです。

 しかし、ビタミンAとDは子どもが食事で摂取しにくい栄養です。

 ビタミンAを多く含むレバーや、ビタミンDを多く含むサケやサンマは、独特の臭みや苦味があって乳幼児は忌避する傾向にあるからです(大人でも忌避する傾向があるので食卓に並びにくい)。

 そのためビタミンAやDを必要量摂取するにはサプリメントが有効であり、子どもが食べやすい味や形状になっている「肝油ドロップ」は”おすすめ”となるわけです。

肝油ドロップ は”医薬品”なので飲む量を守ること

 肝油ドロップ は医薬品(指定第二類医薬品)なので、15歳未満の子どもは1日1粒を厳守しなければいけません(15歳以上は1日2粒)。

 過剰に摂取すると次のような過剰症を引き起こす可能性があります。

  • 下痢
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 皮膚のかゆみ

 過剰症が起きるのはビタミンAやDには体に貯えられる性質があるからで、服用し過ぎたことで上のような症状が起きた場合は肝油ドロップの服用をしばらく止めれば改善されます(服用をとめることで体内に蓄積されたビタミンAやDが減少)。

 ※心配な場合はかかりつけ医に相談しましょう。

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