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RSウイルス感染症と治し方、風邪との違い

●健康管理
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幼稚園に通う子どものクラスが2日間の学級閉鎖になりました。

幼稚園からは学級閉鎖の連絡と一緒に「RSウイルスに気をつけてください」と一言……最近聞くようになった「RSウイルス」ってどんな感染症?

「RSウイルス感染症」とは?

RSウイルスは私たちが生涯にわたって何度も感染し続けるウイルスで、新生児~生後1歳までに50%以上、2歳までにほぼ全員が感染します

RSウイルス感染症が発症すると咳や鼻水など呼吸器に異常がでます。専用の薬はないので対処療法になります(重症化した場合は酸素投与、補液(点滴)、呼吸管理)。

重症化する可能性が高い子ども

乳幼児期に初感染して発症すると比較的症状が重くなる傾向があります。2歳以上になり、何度か感染した経験がある場合は徐々に症状が軽くなります(軽い咳や鼻水程度)。

特に生後6か月未満の乳児の場合は重篤な呼吸器症状が出て入院が必要になることもあります(稀なケースではない)。

重篤化の兆候

初めて感染する乳幼児の約70%は数日で治りますが、残り約30%は咳が悪化・喘鳴・呼吸困難症状などが出ます。咳が酷くなったり、ゼーゼーやヒューヒューなど喘鳴を伴った呼吸困難が出るなどの症状が出た場合は細気管支炎や肺炎に進展する可能性があるので要注意です。

心臓や肺に基礎疾患がある子ども、神経・筋疾患や免疫不全などの基礎疾患がある子どもは重症化、無呼吸発作や急性脳症等起きてしまうリスクが高いです。

RSウイルス感染症は感染力が強い

RSウイルス感染症は「急性呼吸器感染症」で、RSウイルスは非常に感染力が強いので幼児が多い保育所や幼稚園での集団感染が起きやすいです。

RSウイルス感染症罹患者の数は年末がピークになるため「冬に流行する感染症」に分類されますが、感染期間は長く秋頃~翌年の春頃まで流行する傾向があります。

RSウイルス感染症は大人から子どもにうつりやすい

大人が感染すると鼻炎程度の軽い症状しかでないのでRSウイルス感染症であることに気づかないことが多く、子どもにうつしてしまうことも少なくありません。

秋~春にかけて鼻炎程度の症状がある場合は1歳未満の子どもと接触を可能な限り避けた方が良いようです。

家庭内での留意点

RSウイルスは比較的弱いウイルスなので石けんで手洗いすればすぐに不活性化するので、咳や鼻水が出るなどの症状がある時期は手洗いうがいを徹底化します。

消毒する場合は55℃以上の熱湯で加熱、もしくは次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系消毒薬を使用します。

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