2021年8月17日に埼玉県は『新型コロナウイルス専門家会議』を開き、緊急事態宣言を9月12日まで延長する政府の方針を承認しました。
参考:県対策本部等による対応 – 埼玉県 (saitama.lg.jp)
関東圏ではさらに茨城県・栃木県・群馬県にも緊急事態宣言が発令(8月20日から)されるため、埼玉県北部の圧迫感が増すような気がします。
しかし命の危険がある今は不平も不満も言えない状態。
埼玉県内は自宅療養者が増え、スコア制が導入されたため持病のないアラフォーは自宅療養者になる確率が高いです。
今後の不安しかない医療体制について埼玉県の発表をまとめました。
参考:新型コロナウイルスに感染した家族が自宅療養するときのポイント | 『 』
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埼玉県の現状(8月16日までの情報)
埼玉県では8月3日から17日にかけては連日、1日の新規感染者が1000人を超え、14日には過去最多の1800人になりました。
また累計の感染者数から、埼玉県では100人に1人が新型コロナに感染したことが分かりました(私が住んでいる自治体も約120人に1人の計算)。
16日時点の情報は次の通り
県内確保病床使用率 68.6%
重病病床 72.5%
今後の埼玉県の医療体制
「今後の感染者増を想定した新たな医療提供体制」が発表されました。
参考:<新型コロナ>埼玉各地に酸素ステーション設置、抗体カクテル療法の拠点病院も 中等症の自宅療養増へ準備 (埼玉新聞/saitama-np.co.jp)
現在約500の協力医療機関をさらに増やす
自宅療養の中等症患者増加に備え、健康観察と診療を強化するために協力医療機関を増やすようです。
酸素ステーションを複数個所に設置する
自宅療養中に容体が悪化した療養者の入院先が決まるまで、酸素吸入を行う酸素ステーションを複数箇所設置するようです。
現時点では「どこに」「どのように」は未発表です。
酸素ステーション案を埼玉県より早くだした、既に「緊急酸素投与センター」が稼働しているのが神奈川県。
緊急酸素投与センターに関するニュース:緊急酸素投与センターを開設、神奈川県|TBS NEWS
緊急酸素投与センターは横浜市内のホテルに設置され、患者が入院するまでに一時的に酸素吸入ができるベッドが24床あるとのこと。
8月7日に開設して以来約40人が利用し、16日時点で2人が入院待機しているとのこと。
酸素ステーション待ちも発生してしまっているのが現実なようです。
さらに神奈川県では県立スポーツセンター内に専用病床を24床設置する案も登場しているようで、酸素ステーションに関して「今から速やかに設置」と言っている政府よりも数歩リードしています。
酸素ステーションは解決策でもありません。つなぎです。この視点を持たないとだめです。そこが見えてない。あえて批判しますけど、あの発言の中には何も見えてない。酸素ステーション作れば解決するなんて、とんでもない。酸素ステーションに頼る必要のない医療状態に早急にもっていくことが今求められています。
8月17日放送「めざまし8」出演 神奈川県医療危機対策統括官 阿南英明氏
ひっ迫している病床対策
症状が軽くなった患者を宿泊療養施設に移送する体制を強化して入院期間を短縮し、病床を確保するようです。
抗体カクテル療法について
抗体カクテル療法は県内の拠点病院に設けるようです。
抗体カクテル療法とは、7月に承認した中外製薬の新型コロナウイルス治療薬(治療法)で、
2つの薬を同時に投与することからそう呼ばれています。
抗体カクテル療法は軽症患者に使用できる初めての治療薬で、レムデシビルとデキサメタゾン、それにバリシチニブに続く4例目の治療薬となります。
中外製薬より
”海外で行われた治験では入院や死亡のリスクをおよそ70%減らすことが確認された”
早期治療で重症化を防ぐことが期待されるということですが、供給量が限られていることから承認当初は利用でくる医療施設が限られていました。
参考:コロナ治療薬 中外製薬申請の薬 厚労省が承認 軽症患者用で初 | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース
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私が気になる「新型コロナウイルスの飲み薬」
スコア制が導入されている埼玉県では、持病のないアラフォーの私では新型コロナウイルス陽性になっても、ほぼ入院はできない状態です。
自宅療養中のフォローについては埼玉県からの発表がありますが、治療設備もないのに”療養”はないと思うし、悪化してもそのころには入院先がないのではないかと。
しかし自宅療養の不安に一筋の光もあります。
現在、塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの飲み薬です。
・ウイルスの増殖に必要な酵素の働きを妨げる (想定)
・1日1回の服用を5日間続ける(想定)
・感染初期に投与して重症化の抑制と発熱やせきなどの症状改善を狙う
飲み薬!
注射でも点滴でもないから自宅療養中でも服用可能です。
自宅で簡単に服用できる飲み薬のニーズは大きく、米メルクの日本法人MSDなども開発を進めているそうです。
参考:新型コロナ: 塩野義のコロナ飲み薬、年内に100万人分以上の供給体制: 日本経済新聞
塩野義製薬は2021年8月6日に『2021年中に100万人分以上の供給体制を整える方針』を明らかにしました。
国が新薬開発で設けた特例の「条件付き早期承認」の年内の申請も検討しているようで、承認後の早期供給に備えているそうです。
・臨床実験(治験)は既に7月に国内で第一段階を開始済み
・治験の結果次第で大規模な治験実施と並行して承認申請(年内の想定)
・海外への供給も視野にアメリカの保健福祉省と協議開始
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