言葉が話せないペットはいつもと違うで異常を察知するしかありません。私見ですが「明らかにおかしい」状態になったらかなりまずい状況です。
先日我が家のグッピーが”いつもと違う”状態になりました。
- 水面付近をずっと泳いでいる
- ひれがあまりヒラヒラ動かない(たたんだ状態?)
外見(見た目)に異常はなかったのですが、本来水槽内を上下左右と泳ぎ回るグッピーが水槽の水面付近から底の方に来ない異常はよくわかります。
調べてみると【グッピーは調子を崩すと多かれ少なかれヒレをたたむ】とのこと。ですがヒレは個性があるので「あれ?これって畳んでいるのかな?」と素人目にはわかりませんでした。
【グッピーの異常の原因は水質悪化】であることが多いので、水を全部抜いて水槽を洗いました。茶色いモヤモヤがたくさん出てきたので「相当汚れてとしまっていた」と反省しました。
水を100%入れ替えると日数をかけて水作りをしなければなりません。「水清ければ魚棲まず」というようにキレイ過ぎる水は魚が生きにくいので、バクテリアなどで水質を整える必要があるからです。
今回は水質調整剤『ジクラウォーター』を使って時間を短縮してました(元気のない1匹を除くグッピーたちは同日夜にきれいになった水槽に戻しました)。
ジクラウォーターにはいくつか種類がありますが、熱帯魚用の【ジクラウォーターベニッシモ】はシリーズの中で最もニゴリを抑える効果が高いと言われています。
その他の効果は
- 主成分の「海洋性珪藻土」はろ過バクテリアに必要な栄養を含み、ろ過能力を向上して水質劣化を防ぐ
- ビタミンや消化酵素が熱帯魚の腸内細菌を活性化し、体内バランスを整えてエサの消化吸収を促進
- カルキ(塩素)を安全に素早く中和する
ホームセンターでも買えるけれどネット通販の方がかなり安い(Amazonもオススメ) |

【元気のないグッピーは0.5%の塩水で塩浴】させています(塩浴期間は1週間)。
塩浴に使用しているのはDAISOの虫かご(水槽にもできるという300円商品)。2リットルの水がちょうどいいので、10gの塩を入れた後に水(※)を入れて2000gにすることで0.5%塩水を作りました。バクテリアがいないので水質が悪化しやすいので1~2日に1回は水を替えます。
※カルキ抜きをした水道水(ジクラウォーターは不使用)
塩浴を始めて2時間ほどで水面付近にずっといたグッピーがゆっくりでも水槽の底まで行くようになりました。1日経つと尾ひれを動かすようになり、前進するスピードが上がりました(それまでは後進していた)。

(いつもは黒めの太いうんちをします)
今回不調のグッピーは塩浴開始10時間ほどで白く細いうんちをしました。白いうんちは内臓の炎症の兆候です。塩浴でゆっくり養生してもらおうと思います。
そのため塩浴中はエサを与えません。エサは弱った胃腸にダメージを与えてしまうからです。
塩浴はグッピーにとって養生(療養)です。
淡水魚であるグッピーの飼育水を薄い塩水にすると浸透圧が弱くなります。通常の飼育水(真水)は浸透圧を高めてグッピーの体内に入ってこようとし、グッピーは粘膜を作りつつ余分な水を排出します。体調の悪いグッピーにとってこの作業は体力を奪われるので、浸透圧を弱くして余計な体力を使うのを防いでいるのです。
ただし、いつもの飼育水を塩水にすると粘膜が弱くなり病気にかかるリスクが高くなってしまうので”たまに”であることが大切です。
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