
長女にはテレビを見ているときに爪を噛むクセがあります。
爪噛みの原因は”愛情不足”や”ストレス”という可能性もあって対処に困っていましたが、長女の爪噛みは明らかにテレビを見ているときだけ。それも何度も見ている好きな番組を流してみているとき、結果として【手持無沙汰で爪を噛む傾向がある】のだと一ヶ月間の観察で分かりました。
最近では指先端の皮膚に血がにじむほど噛んでいて、お湯でふやけると爪周辺の皮膚がとても傷ついていることが分かります。
爪噛みのクセは病気のひとつであり「咬爪癖」といい、このクセは3歳から始まり学童期に増える傾向があります。大人になってもこのクセが治らず困る人も少なくないそうです。
爪を噛むクセは「爪や指がボロボロになる」「場合によってはタコになる」といった指への影響のほかに、噛む歯に影響がでて次のようなトラブルに発展することがあります。
- よく噛む部分の歯がかみ合わなくなる
- 開咬(奥歯は噛んでいても前歯が閉じていない)
- 上顎前突(出っ歯)
- 歯並びが悪くなる
- 発音がしにくくなる
- 飲み込みにくくなる
クセを治すのは大変です。
幸い長女は未だクセになり始めなので、小まめにクリームを塗って爪を噛まないように注意を促しています。マニキュアを塗るという手段をとる人もいますが、子どもの弱い爪に溶剤をつけるのは嫌でハンドクリームにしています。
爪噛みによって指先が荒れているので、ハンドクリームはそれをケアできる点でも有効です。紫外線の強い夏は肌の荒れを一層ひどくしてしまうので早急な治療が必要です。
個人的には香り付きは少々苦手なので、子どもと使用することを踏まえて『シア』を愛用中 |
皮膚が硬くなってガサガサになったところはワセリンで保湿ケア(血が出ていても沁みないので子どもにも安心) |
ちなみに
「爪を噛むと盲腸(虫垂炎)になる」という説には一切根拠がありません。
但し「放線菌に汚染された爪が虫垂に留まって急性虫垂炎を引き起こす」という稀な例もあるので、前述した症状も含めて爪を噛むことは安全とは言えません。
大腸の入り口にある盲腸に、虫垂という5〜10cm程度の突起物がある。この虫垂が異物やふん石などが原因で閉塞し、炎症をおこす病気が「急性虫垂炎」。
急性虫垂炎(盲腸)とは|Doctors File
急性虫垂炎は虫垂に炎症が起きてしまった状態です。
炎症が起きる原因は全て解明されていませんが、ふん石(消化管の内容物のかたまり)等の異物が詰まったり、虫垂がねじれて血行が悪化することで発症するといわれています。初期の症状はみぞおち周辺の痛みです。