私は今年自治会の1つの班の班長です。1班に10世帯あるので10年に1回班長の役が回ってきます。高齢者の1人暮らしが4世帯、10年後には何世帯残っているのかなど思っています。
1年間を通して班長の仕事は基本的に次の3つです。
- 市の広報紙やその他の行政文書の配付・回覧
- 祭りのときに使うしめ縄と紙垂の配布
- 自治会費(区費)の集金
この中でも一番手間がかかるのが自治会費の集金です。滅多に顔を合わせない間柄なのに「お金を下さい」というのが気がひけるからです。これは裏を返すと私自身が<自治会の存在意義>や<自治会費の使い道>に100%納得していないからだと言うことです。
このモヤモヤを解消するために今回は自治会について調べました。
スポンサードリンク自治会費は住民自治組織の運営資金
無料写真素材なら【写真AC】日本中の多くの地域に住民自治組織があります。住民主体で動いている組織で、「自治会」「町内会」「区」など呼び名はいろいろあります(本記事では「自治会」と表現)。
自治会費は自治会の運営のための資金です。基本的に自治会の会計担当者等が直接集金に行く形で徴収されます。自治会費は自治会の活動のため、次のような主な取組みに使用されます。
- 市の広報紙やその他の行政文書の配付(回覧含む)
- 地域に設置されている防犯灯の維持管理費の負担(電気代など)
- ゴミ集積所の維持管理
- 市内・町内一斉清掃への参加・協力
- 消防団への協力、自主防災組織による防災訓練
- 小中学校やPTA等と連携した防犯活動
- 地域の祭りへの参加・協力
- 地域の育成会と連携したイベントの実施
自治会によっては加入するときに『加入費』を支払う場合が少なからずあるようです。私が暮らす地域に加入費はありませんでしたが加入費は数千円の自治体があれば、10万円を超える自治体もあるそうです。
自治会費の相場は年額20,000円!?
無料写真素材なら【写真AC】自治会は地域差があります。相場は年額2万円前後だそうですが…これは都市部のことですね(都市部は自治会数が多いので平均が高値に偏りがち)。埼玉県北部は年額1万円前後、我が家が加入している自治会は年額約8,000円です。
自治会費が安いのは毎月の支出が減るので家計に優しいですが、例えば老朽化した公民館を建て替えるときは臨時で費用を集めることがあります。この臨時の高額支出を防ぐために毎月の自治会費を高めに設定して積み立ているケースもあります。
自治会費は毎年1回以上会計報告があるはずなので何に使われているか要確認です。我が家のある自治体ではお祭りに使う山車の修繕費用が積み立てられていました(意外な用途!)。
住民が自治会に加入する義務はない
無料写真素材なら【写真AC】自治会が市や町などの自治体と連携しているため、ほとんどの役場では自治会への参加を推奨しています。
しかし、自治会はあくまでも任意の団体なので加入する義務はありません(加入していない場合は自治会費の支払い義務はない)。加入している人(世帯)が退会するのも自由です。
ある調査によると「自治会費の支払いが大きな負担となる」、「自治会に加入するメリットが特にない」等の理由により最近の自治会への加入率は2割ほどという結果も出ています。
自治会に加入するときには何かの書類に必要事項を記入するなどの手続きがないことが多いですが、加入意志の確認は必ずあります。この確認方法が大体口頭、つまり口約束なので何かこの先不都合が起きそうなことを言われたら”ちょっと待った”をかけて必ず書面で確認するようにした方がいいです。
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