最近、埼玉県のブランド米『彩のきずな』が人気です。
我が家は農産物直売所で精米してもらったものを購入していますが、そこもとうとう売り切れました。
新米は毎年9月下旬を目安に売り出されるので、それまで我慢…といっても米は必要というわけで、今回は埼玉県産コシヒカリを買いました。
「コシヒカリなら間違いなく美味しいだろう」という思いだったのですが、フタを開けてみれば旦那も子どもも「”彩のきずな”の方が美味しい」とのこと。
実はお米は品種よりも産地が重要なのです。
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米の食味ランキング試験とは
日本穀物検定協会では全国規模の代表的な産地品種について食味試験を行い、その結果について毎年食味ランキングに取りまとめて発表しています。
この取り組みは1971年産から、約50年間続けられています。
食味ランキング区分は特AからB’までの5段階。
食味の総合評価結果に基づいて、基準米よりも特に良好なものを「特A」、良好なものを「A」、同等のものを「A’」、やや劣るものを「B」、劣るものを「B’」です。
ランキング試験では 産地と品種で分けて評価されます。
コシヒカリだから美味しいというのは間違い
食味ランキング試験では産地と品種で分けられるので、コシヒカリといっても「〇〇産」と生産地別にラベリングされます。
つまり、あるコシヒカリが特A評価を受けても全てのコシヒカリが特Aになるわけではなく、美味しいコシヒカリは産地が重要となります。
食味試験の基準米はコシヒカリのブレンド米
コシヒカリならば美味しいのは間違いですが、コシヒカリはいろいろな所で作られるので平均的な米になっています。
実際に平成30年度の食味試験の基準米は複数産地のコシヒカリのブレ ンド米でした。
食味試験は協会で選抜訓練された専門の評価員(食味評価エキスパートパネル)の20名が白飯の「外観・香り・味・粘 り・硬さ・総合評価」の6項目で比較評価(相対法)します。
ちなみに試験時に米を炊くのに使った炊飯器は Panasonic IH SR-HD103-W でした。
平成30年度の食味ランキング検査の概要
平成30年産米の食味試験は154産地品種を対象に平成30年11月~平成31年2月に実施されました。
平成29年度は151産地品種でした。
平成30年度の検査の結果(作柄・作況指数)は全国平均98で「やや不良」でした。
北海道では6月中旬~7月中旬の気候(低温・日照不足)の影響により全もみ数が少なく、その他の地域は一部を除き全もみ数は平年以上に確保されました。
しかし9月中旬以降は地域により日照不足の影響で登熟が抑制されました。
平成30年度の検査結果(ランキング区分)
特A…55点(平成29年度比+12点)
A…67点(平成29年度比-9点)
A’…32点(平成29年度比±0点)
BおよびB’にランクされたものは無し
埼玉県内では平成29年度に県東産「彩のきずな」が特Aランクを取得しましたが、平成30年度は県東産・県北産「彩のきずな」は共にAランク、山間部産の「彩のきずな」はA’ランクでした。
埼玉県産の「コシヒカリ」は試験品種として選定されていません。
食味試験の産地品種は「道府県の奨励品種であること」「作付面積が一定の基準を満たすもの」などの基準により選定されています。
また、平成29年度に初めて特Aランクを逃した新潟県魚沼産「コシヒカリ」は平成30年度の試験で特Aランクに返り咲きました。
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特Aのコシヒカリを作る地域は意外と少ない
平成30年度の試験結果より、特Aをとった「コシヒカリ」の産地は次の14地域です。 「
コシヒカリ」は東北地方以南の日本各地で栽培されている品種なので(2005年の作付比率は38%)、「意外と少ない」というのが個人的な感想です。
・福島県会津・浜通
・栃木県県北
・新潟県上越・中越・魚沼・佐渡
・富山県県西以外
・福井県
・長野県東信・北信
・岐阜県美濃
・三重県伊賀
・兵庫県県北
ちなみに「コシヒカリ」は近年の日本食ブームの影響で、カリフォルニア(アメリカ)でも作られています。
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