隣の地区で60代の女性が男子小学生に「可愛いからうちに来ないか?」と誘いかける事案が発生しました。
冬至の時期は日没が早くなるため子どもを狙った犯罪が多くなるという特徴があり、小学生でも下校時には薄暗くなり始めていることもあって心配です。
さて、日没が早くなる冬至ですが、日本の冬至は「ゆず湯に入って体を温める」なといった風邪予防など健康に関する風習があります。
新型コロナウイルスの新たな変異株”オミクロン”の登場など、今年の冬もコロナを始めとしたいろいろな感染症に注意しなければいけません。
冬は子どものイベント目白押しなので感染症蔓延はイヤなのですが。
今回は冬至とこの頃の健康管理について。
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冬至とは
冬至とは「一年で最も日の出から日没までの時間が最も短い日」です。
2021年は12月22日が冬至ですが、何日になるかは地球の公転周期などから天文学的に決められます。
何で冬至は昼の時間が短いのか?
日のあたる時間に差があるのは「地球の回転軸が傾いているから」です。
地球は太陽の周りを回りながら自転していて、公転軸に対して地軸の傾きは約23.4度。
地軸が太陽側に傾いているとき北半球は夏で日照時間が長い、逆に傾いているときの北半球は冬で日照時間が短くなっています。
昔は冬至が一年の始まりだった
自然と対峙して生きてきた昔の人にとって太陽のもたらす恩恵は多大なもので、気温が下がり日照時間が短くなることは試練でした。
そのため冬至が無事に終わればお祝い。
北半球には「太陽がよみがえる日」として冬至を祝う祭りがいくつもあり、「よくないことが続いた後に幸運がやってくる」「未来への希望をつなぐ」といった考えから冬至は一年の始まりの日でもあったようです。
この冬至に関する考え方は、日本より高い緯度に位置するヨーロッパに根強く残っています。
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日本の冬至は健康を意識する日
冬至の頃から寒さが一層厳しくなるため、日本には健康を意識した風習が多く残っています。
一方で、日本はヨーロッパより低い緯度に位置するため、冬至の日照時間の短さをあまり強く意識はしません。
緯度の高いヨーロッパでは日照時間が日本とは比べものにならないほど短く、その日は日が昇らない北極は「極夜」となります。
冬至と柚子湯(ゆず湯)
「冬至にゆずを浮かべた風呂には言えば風邪をひかない」という言い伝えがありますが、これは「冬至」と「湯治」、「柚子」と「融通」をかけた江戸っ子の粋な洒落がきっかけだそうです。
「融通が利く体=丈夫な体」というわけで。
江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記」には「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」という記述があるそうです。
[su_label type=”info”]おすすめ記事[/su_label]ゆず湯に入りたい!追い焚き機能付きのお風呂で入浴剤を使うときの注意
言葉遊びだったとしても科学的に柚子には健康、特に寒さ対策に効果のある成分が含まれています。
柚子の精油成分リモネンには体温上昇や保温効果があり、さらに柚子の皮に含まれるヘスペリジン(フラボノイド)は結構改善の効果があるそうです。
[su_label type=”info”]参考記事[/su_label]【冬至とは】2021年はいつ?かぼちゃを食べる理由や柚子湯に入る風習など解説!|じゃらんニュース (jalan.net)
冬至とかぼちゃ
冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、かぼちゃの原産地は中南米、この風習は明治時代以降に広がった比較的新しい風習のようです。
かぼちゃはカロテン、ビタミン、食物繊維が豊富な緑黄色野菜。
秋に収穫してから3~4ヶ月間は保存がきくことから、新鮮な野菜が少なくなる冬には貴重な栄養源として重宝されたようです。
冬至と大根
冬至にかぼちゃは有名な話ですが、「冬至に”ん”が付くものを食べると運に恵まれる」という風習にちなんでオススメなのが冬が旬の大根。
冬の大根は比較的安価で、根にも葉にもビタミンやミネラルなど風邪予防に役立つ栄養が豊富。
消化酵素もたくさん含まれていて、炭水化物・タンパク質・脂質の消化を手助けしてくれるアラフォーの胃腸の強い味方です。
大根の葉は根よりもビタミンやミネラルが多く、油で調理するとβカロテンの吸収率が高まるそうです。
冬至と小豆粥
小豆の赤色は邪気を払うとされ、風邪も邪気が原因と考えられた昔はこの時期に小豆粥を食べて邪気を払っていたそうです。
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冬至の頃に風邪が流行る理由
「冬になると風邪をひきやすい」という通説を証明することは未だできていないようです。
しかし「冬になると風邪が流行る」のはある程度の事実というわけで、その理由については多くの研究はされています。
その結果、次が流行する理由にあげられています。
ウイルスの多くが低温・低湿度の環境を好む(ウイルス数が増加すると感染しやすくなる)
冬の外気に触れやすい鼻や喉は体温が下がりやすい(風邪の原因菌ライノウイルスは33℃前後で増殖しやすくなる)
冬の外気の影響で体温が低下すると免疫機能も低下してウイルスが増殖しやすくなる(体温が0.5℃下がると免疫機能は10~20%低下)
[su_label type=”info”]参考記事[/su_label]冬に風邪をひきやすい理由 | 大和薬品株式会社 (daiwa-pharm.com)
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風邪を予防する方法
風邪は体内に入ったウイルスが増殖することで出る症状です。
風邪を予防するには「ウイルスを体内に入れない」、そして体内に入ったウイルスを退治するための「免疫機能を低下させない」が重要になります。
原因菌(ウイルス)を体内に入れない
ライノウイルスなどの原因菌を「体内に入れない」「体内で増殖させない」ためには手洗いとうがいが有効です。
石けんでしっかり手を洗うこと、喉の奥までしっかりうがいをして菌を落とすことが重要になります。
コロナ禍でアルコール消毒が定常化し、冬の乾燥もあって手が荒れている子どもが増えています。
手が荒れると石けんが浸みるなど手洗いを嫌がることが増えるので、こまめに手荒れに効くクリームをつけてあげると良いようです。
また、冬は室内も乾燥しているので水やお茶を飲むなどして常に喉を潤しておくことも大切になります。
免疫機能を低下させない
注意していても全くウイルスを体内に入れないことは不可能なので、風邪をひかないためにはウイルスを退治する免疫機能を低下させないことが重要です。
免疫システムの向上また維持には「バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」の3つが重要になります。
適度な運動をすることで筋肉がつくと体温が上がります。
一説には体温が0.5℃下がると免疫機能が10~20%低下するといわれていて、慢性的に体温が低くなりやすい”冷え”は風邪をひきやすい未病のひとつと言われています。
「大人になって風邪をひきやすくなった」
「大人になって風邪が治りにくくなった」
「大人になって」なので”加齢”が原因と考える人もいますが、子どもの頃のように遊んだり運動したりする機会が減り体温が落ちたことも影響しています。
適度な運動や血行改善に効果のあるサプリメントの服用をおすすめします。
血行改善のサプリメント…個人的には養命酒を推します。
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