埼玉県北部でバジルの冬越え(屋外)は難しいので、毎年9月上~中旬を目安に庭にあるバジルを切ってきて、その茎を室内で水耕栽培で育てています。今回はバジルの水耕栽培についてまとめました。
庭には地植えと鉢植えがあり、生育旺盛なバジルは鉢植えにしています(下の穴から根が地面に伸びているので半地植え状態)。私は決して<屋外にあった鉢を家の中に持ち込まない>派です。土の中に虫の卵があったりするとすごく嫌だからです。
そのためバジルの冬越えは適当な長さで切り落とした茎の水耕栽培です。バジルは丈夫なので水耕栽培で十分大きくなり、大きくなったら春に庭に植えて、また秋になったら茎の水耕栽培で冬越し。初代バジルのクローンたちが毎年頑張っています。
スポンサードリンクバジルの冬越し(室内)は温度と日当たりに注意する
日本でバジルといえば越冬できないので1年草扱いされていますが、本当は多年草です。
10℃以上の環境ならば越冬できる(真冬でも収穫可能)
バジルを越冬させるならば10℃以上の環境におきます。窓辺で育てる場合、冷たい外気の影響を強く受けるので注意が必要です。
バジルの原産地はインドなどの熱帯アジアですが、バジルを使った料理というとイタリア!そのイタリア(ローマ)の気候は地中海に流れ込む暖かい空気のおかげで寒い時期でも10℃以上。おかげでバジル(イタリア語では「バジリコ」)はイタリアで1年中収穫でき、どっさり料理に使われています。
美味しそうな葉に育てるならば適度な日光が必要
バジルは半日陰の環境を好みます。日当たりが悪いと葉が軟弱になり、逆に日当たりが良すぎると(直射日光が当たる場所だと)葉焼けしてしまいます。屋内でバジルを育てる場合(越冬時)、昼間は窓辺に置き、夕方以降は気温の低下を防ぐために窓辺から離しておくのがベストです。
室内の照明のみでも植物は育ちますが、その場合12時間以上の照射が必要です。
最近の照明はLED灯が増えています。一般的なLED灯(白色)でも植物は育ちますが、光合成要求が強い植物もあるので植物育成用LED灯を使った方が良い場合もあります。「植物育成用」を採用する理由は、植物を育てる場合は赤色の光と青色の光が必要だからです。この2つの光にはそれぞれ役割があり、赤色は光合成を促し、青色は葉や実を大きくします。
照明はただ光っているだけではだめで、1,000ルクス以上の光量(光の強さ)も必要です。光の強さは植物と灯りの距離が離れるほど弱くなること、LED灯は照射範囲が狭いこと、このことから実際に植物にあたる光の強さを光度計で計ると良いです(1,000ルクス未満の場合はスタンドタイプの照明を使う必要あり※室内の照明でのみ育てる場合)。
バジルは1週間弱で茎の節から根っこが出てくる
バジルは丈夫かつ生育旺盛なので水耕栽培(水挿し)でも元気に育ちます。水が入ってバジルの茎を指しておければ容器は何でも良いです。私はジュースの空き瓶を使っています。
何の容器を使うかによっても切り取る茎の長さは違いますが、私は上から2~3つ目の節の1cmほど下で切っています(大体茎の長さは15~20cmほど)。必ず節を残すのは、節から根っこが伸びてくるからです。毎年保険をかけて2本以上切り出します。
茎をつけておく水は1日1回変えるのが良いですが、忙しい場合など2~3日に1回でも、置き場所等にもよりますが一応大丈夫です。
節から新しい根が出るのは早いです。今回は開始3~4日で根が出てきたことに気づきました。根の数はどんどん増えながら伸びます。
バジルの葉っぱが黄色くなり始めたら栄養不足のサイン
水耕栽培は水だけでも育ちますが、よほど環境に恵まれていない限り水だけでは栄養不足になるので時々液体肥料を混ぜます。バジルの場合、葉っぱの色味が薄くなり始めたら(黄色くなり始めたら)栄養不足のサインです。
水切れには注意します。バジルの葉は脇芽がでてどんどん大きくなる性質なので水の減りが早いです。
ペットボトルでバジルの水耕栽培キットを自作する
1つの茎につき10本ほど根が出て、その長さが10cmくらいになったらペットボトルを使った水耕栽培に切り替えます。
植物は根でも呼吸をしているため、いつまでも完全に水に浸かった状態はよくありません。根腐れの原因になります。根が少しだけ空気に触れるように、根っこの付け根部分は水に浸けないように育てることが大切です。
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