一昨日はパナソニックの正規代理店、昨日はNTTとソニーの正規代理店、と偶然ですが『正規代理店』を名乗る営業マンが連日やってきました。
【代理店の詐欺臭い手口①】
自分たちの社名を名乗らず「○○の正規代理店」と名乗る。もちろん“○○”には誰でも知ってる社名が入る。
太陽光パネルのパナソニックの正規代理店の方は「興味ありません」で即時退場願いましたが、厄介だったのが2件目の勧誘です。「光回線の拡張工事をした」と言うので、現在使用している光回線に変更があったかと思い対応しちゃったのです。
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家の外を見て光回線を引き込んでいるかチェックしてから営業していた模様(周辺の地図を片手に訪問営業)
「NTTとソニーから委託されて“ご提案”です」と言う営業マンの“ご提案”は次の通り(「うちはauひかりです」と言うと「auもNTTの回線を利用しています」とのこと)。
・通信速度が今の倍早くなる回線になった
・月額料金も2000円ほど安くなる
・回線の引き込む許可が必要
・モデムの交換が必要
問題は「現在利用しているインターネット回線が変更になった(だから変更しないといけない)」と思わせることです。
【代理店の詐欺臭い手口②】
乗り換えが意図であることを伝えない。
営業マンは「モデムの交換が必要」と言って工事日を決めようとしますが、“モデムの交換”とは一般的に『契約の変更』を意味します。契約をするならば『誰と何の契約をするのか』明確にしなくては危険です。
「どこのモデムと交換ですか?」
「NURO光です」
ここでようやく出てきたセールス商品の名前。恐ろしいことに営業マンは商品名も明かさず契約させようとしていたのです。
「契約はNTTと?それともソニーと?」
「So-netです」
聞き出した“誰と(So-net)”と“何の(NURO光)”のどちらも知らなかったので、「細かい内容を調べて検討します」とお帰り願うと
「契約はこの番号に連絡してください」
そういって差し出された1枚の名刺には「株式会社○○」とSo-netでもない社名(代理店名)が書かれていました。代理店としては仲介料が狙いでしょう、「いろいろ面倒な解約の手続きをサービスでやります」とアピールしていきました。
インターネットが普及した昨今、わざわざ代理店を通して契約する必要はありません。だからなのか、代理店はなーんか曖昧なままモデムの交換に持っていきたい雰囲気でした。
【代理店の詐欺臭い手口③】
「はい」と言っただけで“契約した”とする
「モデムの交換が必要なんです」
「はい」
恐ろしいことに相づちだろうが「はい」と言ったら契約したとみなし、後日工事のご案内が来たりします。
「そんなつもりはなかった」「やっぱりやめたい」と言っても「契約したんだから」といってごり押しする代理店、相当悪質な代理店があります。
通常インターネット回線の契約の場合、工事前ならば無料でキャンセルすることができます。
キャンセルするときは代理店ではなく、代理店に委託している会社(回線事業者)に直接連絡しましょう。今回を例にすると、インターネット回線はNURO光なのでSo-netに連絡するのです。
代理店の営業は契約をとろうと必死です。それが悪質な勧誘に発展することも少なくありません。
訪問勧誘トラブルを防ぐためには曖昧な回答はしない、申込書や契約書に言われるまま記入しない、キャンセルは早めに直接回線事業者にする、この3つを守ることが大切です。
【了】
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