リサイクル率80%、再生紙の始まりは平安時代

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しかし、Amazonを使うと空き箱が増えます。小さなものも大きなサイズの箱で送られてくるので、1~2週間に1回のペースで段ボールをリサイクルボックスに入れています。

現在Amazon.comから発送されるほとんどの商品は再生繊維を43%使用した段ボールの梱包で発送され、使用後は他の紙製品に100%リサイクルできます。そうと分かると燃えるゴミではなくできるだけ資源ごみとして回収してもらいたいです。

実は、日本の古紙回収は平安時代から続く文化で、日本の古紙回収率は8割を超え、古紙再生技術は世界でもトップクラスです。

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古紙のリサイクルは平安時代末期に始まる

古紙再生の文化は日本が起源であり、これが始まったのは平安時代からです。もちろんこの時代に「Recycle」なんて表現はあるわけなく【古紙の抄き返し】と言われました。

漉き返し(すきかえし)

使用済みの故紙(こし)を水といっしょに煮て繊維状に戻し、ふたたび紙に漉き直すこと、またその再生紙をいう。『正倉院文書』に「本古紙(ほごがみ)」とあるのはおそらくこの紙のことで、実物らしい紙も残っている。

漉き返し(スキカエシ)とは|コトバンク(日本大百科全書の解説)

宮庁用の紙を作る紙屋院の主力も再生紙になる

古紙再生技術は奈良時代からあったと思われていますが、再生紙が多量に出回るようになったのは平安時代末期です。きっかけの1つに権力が貴族から武家に移ったことがあります。

従来は官立製紙場『紙屋院』が専門で紙を作っていました。奈良時代に設立した工場ですが、平安時代に京都の紙屋川のほとりに拡充移設されて以来『紙屋紙』と評される上質な紙を漉いていました。製紙技術の指導的な役割もはたしていたと考えられています。

しかし平安時代末期に権力の中心が武家になり、様々な地方で優れた紙が作られるようになって紙屋院の地位は低下。結果として紙屋院でも再生紙を中心に作るようになりました。紙屋院で作る再生紙は「宿紙(しゅくし)」と言われ、時代の流れと共に「紙屋紙」はこの再生紙を指す言葉になります。

漂白技術がなくても薄墨色は雅趣として喜ばれる

今ではかなり発達した紙の漂白技術ですが、当時は未だなく脱墨が不完全で再生紙は「薄墨紙」と表現されるように灰色をしていました。しかしこれが雅趣、雅な趣があるとして喜ばれていました。漉きむらがあるところから「水雲紙(すいうんし)」と言われることもあります。

薄墨色の再生紙は、初めは故人の手紙などを漉き返した再生紙に写経をして冥福を祈るのに使用されていましたが、時代に流れと共に公文書にまで用いられるようになります。この頃には「宣旨紙(せんじし)」や「綸旨紙(りんじし)」などと呼ばれるようになりました。

しかし、江戸時代になると雅趣はどこへやら。「薄墨紙」は”京都の西洞院(にしのとういん)のほとりの民家で漉く下等のちり紙”という意味になります。でも感性は時を超えて残るもので、後世になると逆に紙料にわざと少量の墨汁を加えて漉いた新しい薄墨色の工芸紙が登場しました。

江戸時代になると古紙の回収業者が登場する

17世紀の江戸は世界でもトップクラスの人口を抱えた大都市で、急速にいろいろなものが発展しました。しかし、そんな中でも紙1枚を大切にする文化は根強く残り、庶民の間では反故(不要になった紙)をふすまの下はりに使っていました。

この頃になると庶民にも紙は普及し、反故の量も増えたので専門の回収業者が登場するようになりました。彼らは「紙屑買い」や「紙屑拾い」と呼ばれました。

日本の古紙回収率は約8割と他に比べて高い

資源ごみの中でも古紙は回収率が比較的高く、8割を超えています。古紙再生技術と古紙回収に対する意識の高さは平安時代から培ってきた文化の賜物といえます。

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段ボールは害虫のすみかになってしまうので1ヶ月に1回を目安に資源ごみに出したり、自治体や企業が設置している回収ボックスに入れると良いです。私は回収ボックスを利用しています。持っていく手間はかかりますが、24時間365日対応で、束ねる義務がないので少量捨てるのに適しています。

段ボールに貼られた伝票(宛名シール)には個人情報が記載されているので必ずはがしてから処分します。段ボールを束ねるときは紙素材の紐で結ぶと良いです。

【段ボールの束ね方】

  1. 段ボールの大きさを想定して紐で「4」の字を作ります
  2. 中央の紐がクロスしている部分に段ボールをおく(左上のななめにかかっている紐が段ボールに重ならないように長めに出しておくとよい)
  3. 「4」の字のように左上のななめにかかっている紐を段ボールの上に出してきて、右の紐を段ボールの上から紐の中に通す
  4. 通した紐をそのまま下の紐と合流させてしっかり結ぶ
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