おたふく風邪の登園禁止は判断が難しい

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長女が”おたふく風邪”になった模様です(まぜ断定ではなく”模様”なのかは後で説明します)。

金曜日の夜に突然左耳下の痛みを訴え、あまりにも突然だったので「顎でも外れたのか?」と思った私たち。しかし泣いて痛みを訴えるのは尋常じゃないと思い、夜間救急診療にいくと待合室で

「ポッコリ腫れて…おたふく、か?」

実は”おたふく風邪”未経験の私。小学生の頃に周辺でおたふく風邪が流行したものの自分や妹が感染せず、感染した子は小学校を休むので<まるで漫画のようにポッコリ腫れた顔(シモブクレ)>を見たのは今回が初でした。

さて、このおたふくは厄介な病気でした。感染が云々ではなく、診察が難しい(?)のです。

鶏が先か、卵が先か

因果性のジレンマは、平たく言えば「ニワトリとタマゴのどちらが先にできたのか」という問題である。昔の哲学者にとってこの疑問は、生命とこの世界全体がどのように始まったのかという疑問に行き着くものだった 。

鶏が先か、卵が先か|Weblio辞書(Wikipedia)
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おたふく風邪という診断は難しい

おたふく風邪(流行性耳下炎)の一般的な診断は臨床診断です。臨床診断は問診や症状を診て医師が判断するもの、いわば状況証拠なので「おたふく風邪だと思う」が限界です。

医師により臨床方法は大きく異なりますが、だいたい次の5つが診断ポイントのようです。おたふく風邪は子どもに多い病気なので小児科医の方が診察の正確性が高い傾向があります。

  • 複数の唾液腺(左右耳下腺、左右顎下腺のいくつか)が腫れている
  • 職場・学校・幼稚園などで流行している
  • 今まで罹患したことがなく、予防接種もしていない
  • 虫歯など歯の治療中ではない
  • 顎関節症ではない

おたふく風邪かもしれないし一過性かもしれない

おたふく風邪は経過観察も大切で、経過によっては「おたふく風邪だと思ったけれど一過性耳下炎かもしれない」と言われることがあります。

  • 短期間で唾液腺の炎症が治まり痛みもなくなる
  • 食欲があり、元気もある
  • 熱が出ない(微熱程度)

おたふく風邪の診断には血液検査が必要

「おたふく風邪である」と断定するには血液検査が必要です。おたふく風邪の原因菌であるムンプスウイルスの抗体が血中にあれば、おたふく風邪ということになります。

しかし、ムンプスウイルスの抗体価検査には1~2週間時間がかかります。

つまりおたふく風邪を患う期間の平均から見ると【おたふく風邪と思わしき症状が治まったあとに、”あれ”がおたふく風邪だったかどうかが分かる】というのが実情です。

おたふく風邪は”多分”で登園禁止

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)は学校保健安全法第19条により耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで出席停止】となっています。

前述したように、おたふく風邪はインフルエンザのように初めて診察したその日に「おたふく風邪です」と断言してもらえないため、おたふく風邪の可能性がある”多分”の段階で登園・登校が禁止されます。

学校保健安全法で指定された感染症にかかった場合、一定期間休んだあとに病気が治ったことを証明する書類(医師が記入)の提出を求める園や学校が多いです。長女の通う幼稚園でも治癒証明の提出が必要です。

「実はおたふく風邪ではなかった」でも証明は必要?

おたふく風邪は出席停止になる感染症なのですが、臨床判断なので小児科医・内科医の経験によります。だから、学校を休んだものの「実はおたふく風邪ではなかった」という人も少なからずいるそうです。

証明書の提出については園や学校の判断によります。おたふく風邪の判断と対応の矛盾点から「実はおたふく風邪じゃないといっても証明書は一応提出して欲しい」という園や学校も少なくありません。

おたふく風邪の診断は今後のために大切

「おたふく風邪に1回かかると終生免疫を獲得して二度とかからない」と言われていますが、たま~に2回かかっちゃう人もいるようです。

「またおたふく風邪にかかった!」という人の中には勘違い、「過去にかかったおたふく風邪は実はおたふく風邪じゃなかった」、つまり今回初罹患という人も少なからずいる様です。

これがおたふく風邪のときに血液検査をする重要な理由。過去におたふく風邪にかかっていても血液検査をしていない場合は注意が必要です。

「自信がなくなった…」という人で、おたふく風邪に絶対にかかれないという人には抗体検査がおすすめです(保険効かないので全額自己負担。約5000円が相場)。

おたふく風邪ワクチンの予防率は9割

おたふく風邪のワクチンの有効率(抗体獲得率)は9割なので、おたふく風邪はだいたいワクチンで予防できます(2回接種)。

現在は未だ任意接種なのでワクチン接種にかかる費用は全額自己負担ですが(1回5000~6000円が相場)、1歳から接種することができます。

おたふく風邪の対策は冷却シートだけ?

おたふく風邪は唾液腺などがムンプスウイルスに感染し、痛みを伴う炎症を起こすのが特徴の感染症です。しかし、原因とは分かっていてもムンプスウイルスに効く薬はないので対処療法が主になります。

今回長女が処方されたのも解熱鎮痛剤のみ。しかも「必要なかったら飲まないで」という医師の言葉付き。

ただ「腫れた部分を冷やすように」とは言われました。ウイルスが聴覚や視覚の神経に障るのが心配だからで、難聴や緑内障を危惧されたので冷却シートをたくさん買っておきました。

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