国内メーカーの液体ミルクが2019年春に販売開始

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いつかの災害のときに【液体ミルク】について知りましたが、まだ日本メーカーのものはなく「使いたい」とか「災害の備えとして持っておきたい」とは思っていませんでした。

もちろん1歳未満の赤ちゃんと一緒に被災したら外国製だろうと使いましたが、「日本製があれば」「日本製だったら」と感じるであろうとは思います。

その日本製液体ミルクが2019年春にも、江崎グリコから発売される(予定)と発表されました。大手メーカーの予想では2019年後半とみられていたので、大幅な予定繰り上げです。

乳児用液体ミルク(液体ミルク)とは?

1歳未満の乳児が母乳の代わりに飲むことができる、栄養成分を調整されたミルクです。粉状のものと「粉ミルク」というのに対し、液状のものが「液体ミルク」と言われています。

液体粉ミルクは封をあければ常温のまま飲ませることが可能であり、育児負担の軽減だけでなく、災害時の救援物資として注目を集めています。

  • 哺乳瓶などの消毒が不要(哺乳瓶等が必要な場合もある)
  • 熱湯がいらない
  • ひと肌まで冷ます時間と手間が不要

今後日本国内で製造及び販売が開始したら、自治体などでの備蓄が進むとみられています。

日本で販売していない理由

液体ミルクは欧州では製造・販売されていますが、消費者庁から特別用途商品の許可を得た液体ミルクは日本国内では販売されていません。その理由は液体ミルクの規格基準を定める法律がなかったからです。

粉ミルクは牛乳や乳製品などの規格を管理する省令『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』(乳等省令)で規格基準が定められています。

省令改正への機運を高めた熊本地震

2016年に発生した熊本地震の際、液体ミルクはフィンランドから救援物資として被災地に届けられ、その利便性に解禁への声が高まりました。

2018年8月、厚生労働省は乳等省令の一部を改正して液体ミルクの規格基準を定めたことにより、日本国内での製造及び販売が可能となりました。

大手乳業メーカーの1つである江崎グリコは2019年春の販売開始を目指す方針を明らかにしました(2018年11月19日)。すでに液体ミルクの製品化に成功し、今後は販売に必要な承認や許可の申請を行うようです。

液体ミルクは利益率が低い

ー 液体ミルクは製造原価が粉ミルクの2倍。流通コストを加えると3倍。 ―

液体ミルクはコストが高く、粉ミルクに比べて利益率が下がります。それでも大手乳メーカーが液体ミルクの販売に踏み切ったのには、液体ミルクを求める理由が次の2つのように世論に大きな影響を与えるからです。

  • 育児の負担軽減
  • 災害のための備え(救援物資としても役立つ)

大手乳業メーカーとしては無視できない理由であり、利益率が低くても使命感で開発に踏み切ったと考えられます。

江崎グリコの開発した液体ミルク

商品は125mlの紙パック容器で、0~1歳向けです。価格は未だ発表されていませいんが、粉ミルクよりも割増になる見通しのようです。

参考:母乳に近い成分「液体ミルク」江崎グリコが製品化…来春にも発売、災害備蓄へ(読売新聞 2018年11月20日)

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