「 生ごみの肥料化 」に国際的な動きあり。フランスと米ニューヨークが義務化

かいてきな家づくり
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 生ごみの肥料化 (堆肥化)を推進する規制が欧州や米国の一部地域で広がっているとのこと。

 今回このニュースを気に留めたのは、欧州や米国の規制が日本に影響を及ぼすことがあるためもありますが、一番は「規制」となると国や自治体から補助が出るケースが多いからです。

 燃えるゴミを重くする原因は「生ごみ」

 2階に台所を含めた生活の中心がある我が家では可燃ごみの袋(45リットル)を階段を使って下ろす必要があり、「重さ」は高齢化したときに対策が必要な問題です。

 いままでは庭にコンポストを設置することを検討していましたが、助成金が出るならば生ごみの乾燥機の導入も視野に入れられるかもと期待しています。

生ごみの肥料化 、フランスは2024年1月から義務化

 2024年1月1日からフランスでは次の方法のいずれかで有機廃棄物を肥料化することが義務付けられたそうです(有機廃棄物は生ごみだけでなく落ち葉や草木などを含む)。

  • 自治体が指定する回収場所(施設)に出す
  • 各自コンポスト容器で堆肥化

 現時点では違反しても罰金は科されないそうですが、回収施設が増えていく見通しなので今後は罰金が科される可能性もあるそうです。

 フランスが義務化した背景には、堆肥化可能なゴミが1人当たり年間82キログラム(推定)が捨てられてたことがあるそうです。

欧州ですすむ肥料化の動き

 家庭ごみの約3分の1を占める有機廃棄物。

 欧州のNPO「ゼロ・ウェイスト・ヨーロッパ」によると、EU全体で発生した有機廃棄物のうち回収できたのは34%、潜在的に堆肥可能な4000万トンの土壌養分が廃棄されたとのこと(2018年)。

欧州は自治体レベルで肥料化が進んでいた

 国家として堆肥化を義務化したのはフランスが初のようですが、欧州の多く国では自治体レベルで有機廃棄物の分別に取り組んできたそうです。

 イタリアのミラノは2014年から、各家庭にコンポスト容器と堆肥化できる袋を配布して生ごみ回収の実施しているそうです。

 このほかオーストリア、オランダ、ベルギーでも自治体を主体に生ごみの分別が進んでいるとのこと。

生ごみの肥料化 、米国はいくつかの地域で義務化

 米国バーモント州では2020年7月から生ごみの肥料化が州住民に義務付けられています。

 その後、2022年1月にはカリフォルニア州が有機廃棄物のリサイクル(堆肥化)を義務付けられました。この州では生ごみを埋め立てていたため、その際に排出されるメタンの削減を目標としているようです(2024年からはルールに従わない住民に罰金ありらしい)。

 830万人が暮らす大都市ニューヨークでも、2023年から家庭から出る生ごみの分別義務化を決議されて段階的に実施、2024年10月をもって全市で実施されます(2025年3月以降は罰金ありになる予定、25ドル400ドル)。

わたし
わたし

400ドルということは約5万8000円……警告に従わなかった上での罰金(住居の規模に応じた罰金額)とのことですが。

ニューヨークの生ごみの肥料化 、その効果は?

 2023年から段階的に生ごみ肥料化が進んでいるニューヨークで、早い段階で義務化の対象になったクイーンズ地区で試験運用の段階で約590キログラムの有機廃棄物が堆肥化されたとのこと。

 ニューヨーク市全体の1日に出るごみの量は約1.1トン、そのうち約3分の1が堆肥化可能の有機廃棄物だそうです。

生ごみの肥料化 、生ごみを乾燥させれば肥料にできる

 「燃えるゴミを軽くする」目標を立てたとき、成功を左右するのは生ごみです。

 生ごみを自宅で処分する方法は2つ。

 1つはコンポストを設置して地面に埋めてしまうことですが、懸念事項は2つ。

  • 庭は深さ1メートルくらいのところにいろいろ埋まっているので、深い穴を掘ることは難しい
  • 台所が2階なので、持ち歩いて階段や床を汚してしまう可能性がある

 この2つのリスクや手間に加えて今後の加齢を考えると、コンポストよりもゴミ処理機(生ごみを乾燥させる)のほうが便利かつ将来性があると思いました。

 2023年夏から気になっている生ごみ乾燥機は「loofen/ルーフェン」です。

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