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雹(ひょう)、初夏に空から氷が降ってくる理由

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ママ、今日夕方に『雷どん』が来るかもって先生が言ってた!!

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4歳の我が子にとって「先生の言うことは絶対」で、夕立ちが来るのを一緒に待つことに。

夕方5時、子どもの願いが叶ってゴロゴロ、ゴロゴロ。

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来たか……ん?音が……氷…の粒……って、雹!?

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ママ、音がすごい!四角くない氷だぁ♡

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身近な氷といえば製氷機が作る四角い氷なので、落ちてくる丸い氷が新鮮で喜ぶ我が子たち。

ヘルメットをかぶり、カッパを着て外に飛び出して行きました。

雹なんて珍しく、滅多にないことだからと遊ぶ子どもたちをのんびり眺めていたら雨足が強くなり、落ちてくる雹の量が急激に増加。

慌てて家の中に避難したものの、あっという間に滝のように。

家の前の道路は氷が浮いて、大量の雨水で激流に、

呑気に写真を撮って、動画を撮ってなんてやっている間もどんどん、どんどん激しく…。

車の屋根を弾む氷の音が「トン」から「ガン」とか「ゴン」になり、

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車のフロントガラス!!バラ!!あ、柚~子~!!

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雹による被害を「ひょう害」というそう。

ひょう害は天災なので、植物は諦めるしかない。

でも、(先日の飛び石被害で修理費15,000円かかった)車のフロントガラスは守りたい!

フロントガラス交換は15万円以上かかりますからね(車両保険が使えるといっても手痛い)。

[su_label type=”info”]参考[/su_label]運転中に雹が降ったときの対応と、雹から車を守るための備え:クルマと防災|クルマと防災|カーセンサー (carsensor.net)

ヘルメットを装着し、段ボールでフロントガラスを覆って風で飛ばないように押さえていました(水が浸みて角ガラスにくっつけば飛んでいく心配なし)。

段ボールでは十分な保護はできませんが、ある程度衝撃はやわらげられます(段ボールがなければ毛布でも可ですが外すときにワイパーなどに引っ掛けないように注意)。

その甲斐(?)あってフロントガラスは無事でした(‘◇’)ゞ

※ヘルメットを着けていましたが、降雹時に屋外に出ることは危険な行為なので真似はしないでください。

今日も積乱雲がこの地域を襲うようなので、段ボールを補充しておかなければ!

ちなみに今年、4年目にしてようやくひとつだけ花をつけた庭の柚子

自家受粉が上手くいって実になり、冬に黄色い柚子に成長するのを楽しみにしていたのに、

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車や家に被害がなかったんだから喜ばなくては…仕方ない、仕方ない……悔しい~!!( ;∀;)

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雹(ひょう)とは?

雹(ひょう)とは、積乱雲から降る直径5mm以上の氷の粒です。

大きさが指定されているのは霰(あられ)と区別するためで、霰は5mm未満の氷の粒になります。

5月~6月に発生する雹の大きさは1cm未満であることが多いようですが、今回降った雹は大きなもので4cmほどあったとか。

雹は(下降気流が発生していない限り)自然落下なので、落下速度は雹の大きさに比例し、0.5cmほどの雹で時速36キロ、5センチくらいになると100キロを超えるそうです。

車のボディや窓ガラスににとっては「投石」と変わらないということです。

実際に今回の雹で、埼玉県の北部にある上里町の小学校では窓ガラス40枚が割れる被害があったようです(小学校は休校)。

上里町や隣の本庄市は自治体がブルーシートを配布したものの、備蓄分では数が足りなかったようで、降雹の被害に遭った民家も多かったようです。

ちなみに埼玉県北部は雹の被害が比較的多いようで、記録が残っている中で世界最大の雹は熊谷市に降ったもの。

世界最大、です。

1917年(大正6年)6月に熊谷市に降った雹はカボチャ大、直径七寸八分(=29.6cm)、重さ九百匁(5円玉900枚分、約3.4kg)だったそうです。

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カボチャ大の雹って…隕石じゃん、家に穴があくよ

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また同じ日、熊谷市の周辺地域(群馬県新田郡、邑楽郡など)でも鶏卵大の雹が降ったと記録があるようです。

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雹が発生するメカニズム

25℃を超える暑さなのになぜ氷の粒、雹が降ってくるのか?

まず雹を作っている積乱雲、つまり雲は水滴(雲つぶ)や氷の粒(氷晶)から出来ています。

雲の始まりは0.001~0.01mmの雲つぶで、雲つぶは上昇気流に乗って高くまでのぼり、地上から約1万キロメートルのところで氷晶になります(地上から1万キロのところは夏でも寒い、-40℃くらい)。

氷晶は周囲の水蒸気をまとって成長し、上昇気流が持ち上げられないほど大きくなると落下し始めます。

雲の中を落下する間も、氷晶に触れた雲つぶが凍るなどして氷晶は成長します。

[su_label type=”info”]参考[/su_label]雪はどうして降るの? | 自然 | 科学なぜなぜ110番 | 科学 | 学研キッズネット (gakken.co.jp)

ここまでは、雨や雪が降るメカニズムと同じです(地上温度が低ければ雪のまま、高ければ雨になる)。

氷晶が雹や霰あられとなって降るには、「雲の中の上昇気流が激しいこと」が条件になります。

上昇気流が強ければ雲の中の氷晶が大きくなるからです。

大きな氷晶は地上の気温がある程度高くても溶けずに地上にまで到達します(落下に雪の結晶のようになるが気温で周囲が溶けて丸い形状で落ちる)。

さらに、「上昇気流が急激に弱まる」または「強い下降気流が発生する」という条件が重なると雹は大きくなります。

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雹が発生しやすい時期

日本で雹が発生しやすいのは「大きな積乱雲が発生しやすく」「気温も真夏ほど高くない」初夏の5月~6月です。

積乱雲が大きいということは、それだけ上昇気流が激しいことになります。

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そういえば雹が降った日の昼は北に大きな積乱雲があったなぁ。

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おそらくその積乱雲が今回の降雹の原因ですね。
当時の気温は27℃くらい、もっと気温が高ければ大粒の雨(=夕立ち)で済んだかもしれないですね。

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雹が降るメカニズムは分かっているものの、「雹が作られて地表に落ちてくる大気・気象・地形の条件」は未だ解明されていないとのこと。

そのため日本の防災科学技術研究所はひょう害のデータベース化などで研究を進めているとか。

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ちなみに日本海側では、冬でも季節風の関係で積乱雲が発生するので雹が降ります。

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雹に対する備え(私たちにできること)

雹は自然現象なので防ぐことはできないので、私たちに出来ることは「安全に避難すること」だけです。

雹が降るときには雷を伴うことが多いので、雷が鳴ったら注意して、屋外にいる場合は急いで避難場所を探します

※今回私はヘルメットを着けて屋外に出ましたが、これは危険な行動なので真似はしないでください。

どの程度の雹が降るかは予測不可能であり、大きいときは傘では防げないので必ず屋根のあるところに避難します。

運転中の場合は安全に車を停められるところを探します(フロントガラスが割れる恐れがあるのでショッピングモールなどの屋根付き駐車場がベスト)。

家の中にいる場合でも、窓ガラスが割れるなどの被害が考えられるため窓からは離れた場所にいるようにします。

また、今回の雹被害を受けて「自動車保険を見直す」人が増えているそうです。

具体的には「車両保険」の条件、雹による被害でも補償が効くかどうかの確認のようですが、多くの自動車保険では免責付きのエコノミータイプの車両保険でも雹害を補償するタイプが多いようです(あくまでも一般論なので必ず事前の確認を)。

[su_label]ー この記事はここで終わりです -[/su_label]

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