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胃の検査、バリウムを飲む理由と注意点

旦那が初めてバリウム検査を受けました(同じ年齢の私は未経験)。

「もうそんな年齢か」と思いましたが、実は40歳で初バリウム検査は遅い方。

バリウム検査の受診推奨年齢は30代。

「30代」の理由は、日本人の平均として「十二指腸潰瘍になった人は30~40代が多い」「胃潰瘍は40代から50代に多い」という傾向があるからです。

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バリウム検査の目的

バリウム検査とは食道、胃、十二指腸などの消化管の異常(病変)を確認するための検査で、検査結果では正式名称「上部消化管X線検査」と書かれています。

バリウム検査では消化管にポリープ、隆起、陥凹などができていないかを確認し、食道、胃、十二指腸の疾患早期発見を主な目的としています。

検査では潰瘍や(悪性)腫瘍を発見することもあるそうです。

検査でバリウムを飲む理由

バリウムを飲むのは胃などの消化管をレントゲン写真に写るようにするためです。

何もないとX線(レントゲン)は胃などの消化管を透過してしまいレントゲン写真には何も写りませんが、X線を通さないバリウムを飲めば消化管が映し出せるのです。

X線を連続的に照射しながら、バリウムが粘膜の表面を滑り落ちていく様子を撮影することで、消化管にポリープ、隆起、陥凹などができていないかを確認できます。

検査ではバリウムと一緒に胃を膨らませる発泡剤(炭酸)を飲みます。

胃が膨らませることで精密な撮影が可能になります。

バリウムが十分効果を発揮するために推奨される検査前の行動

 ・アルコール類は2日前から飲まない

 ・撮影時に胃に食べ物が残らないように検査日前日の食事は20時までにすませる(食事の内容も消化によいものが良い)

 ・検査当日の朝は何も食べない

ガムや喫煙なら問題ないと思われましたが、ガムや喫煙によって胃が刺激されて胃酸が分泌されたり、飲んだバリウムを食べ物と勘違いして胃が活発に動いてしまう可能性があります。

胃が活発に動くと胃酸が多く分泌されて胃壁にバリウムがくっつきにくくなってしまい、消化管の様子を上手に撮影できなくなってしまいます。

検査で飲むバリウムがいつまでも不味い理由

現代の技術を使えばバリウムを美味しくできそうですが、美味しいものを食べるとヒトの体は胃を活発に動かしてしまい、胃が活発に動くと胃酸が多く分泌されて胃壁にバリウムがくっつきにくくなってしまうそうです。

だから敢えて不味いまま、と。

また胃が活発になると胃の中の空気が膨張しやすくなって、ゲップの我慢もつらくなるようです。

バリウム検査のあとに下剤を飲む理由

バリウムは消化器官に吸収されず、全て便として排出されるため「安全」と認識されていますが、下剤を飲むことで早めに対外に排出します。

バリウムが長時間腸の中にあると固まってしまう恐れがあり、固まると排出が困難になっていまいます。

問題の「長時間ってどのくらい?」ですが、バリウムは当日と翌日の約2日間で出し切るイメージで良いようです。

「出し切った」の目安は便が白くなくなったら、で。

下剤を飲んでも便が出なかった場合は?

一番の問題は下剤を飲んでも便が出ず、腹部に痛みや膨満感があること。

かなり稀ですが、固まったバリウムが体内に長時間残ると胃や腸に穴が開く「消化穿孔」やバリウムが詰まって「腸閉塞」になる恐れなども出てきてしまいます。

「出てこない」「痛い」「苦しい」と思ったら、早めに医療機関を受診しておいた方が良いそうです。

バリウム検査後の推奨される行動

バリウムを早く体外に排出するために、検査後はできるだけ多くの水分をとることを薦められます(目安としていつもの2~3倍)。

また検査後に食事をしっかり摂ることで腸内に残っているバリウム便が出やすくなります。

逆に利尿作用のある飲み物、アルコール類が代表、をとると腸内の水分が奪われてバリウムが体外に出にくくなってしまうので、検査当日は飲酒を控えるのが望ましいとされています。

バリウム検査後に異常を感じたら医療機関を受診

 ・下剤服用後、吐き気、嘔吐、腹痛、腹部膨満感などの症状がある場合

 ・下剤服用後、検査翌日になっても白い便が排泄されず痛みや膨満感がある場合

このような症状がある場合、医療機関を受診します。

医療機関を受診する際は「〇月〇日に胃の検査でバリウムを飲み、下剤を〇時に〇錠服用した」と必ず伝えるようにしましょう。

蕁麻疹、気分不良、顔面蒼白、手足が冷たい、息苦しいなどの症状があった場合も注意が必要です。

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