生後３ヶ月、育児ノイローゼ注意報

生後3～4ヶ月の赤ちゃんは意外と動く

今まで仰向けに寝ていただけの赤ちゃんも、生後3～4ヶ月になると仰向けのままズリズリと、後頭部をこすりながら移動するようになります。

流石に移動距離には限界があるので「いなくなった」と焦ることはありませんが、「どうやってこの形になったんだろう」とさっき見たときと違う寝姿に首を傾げることもあります。

「赤ちゃんの手の届く範囲」が拡大

生後3～4ヶ月になると移動するようになり、「赤ちゃんの手の届く範囲」が倍以上に増えます。

特に注意したいのが、ビニール袋など窒息に繋がる恐れがあるもの。

この頃の赤ちゃんはシーツや毛布を手あたり次第引っ張ります。

先日うちの子も傍にあったガーゼタオルを顔の上に自分でのっけて、「うぶうぶ」と自分で焦っていました。

「寝返り」をしようとし始める

生後3～4ヶ月になると寝返りをしようとし始め、まずは下半身だけ回転してうつ伏せになった状態をみかけるようになります。

完全に寝返りをするには首がすわらなければいけません。

首が座れば上半身も一緒に回転して寝返りができるようになるでしょう。

[su_label type=”info”]スポンサードリンク[/su_label]

「首がすわる」ってどんな状態？

生後4ヶ月頃によく聞くのが「首がすわる」という表現です（個人差があるのでもっと遅くても問題なし）。

しかし初めての子育てで首がすわった状態がどんなかは分からず、周囲の人に「首がすわった？」と聞かれて困ることもしばしばです。

「首がすわる」とは？

首がすわることを正式には「頚定」といい。首に筋肉がついて頭を自分で支えられるようになった状態（発育過程）を指します。

赤ちゃんの発達は脳に近い順で始まります。

首の発達は体幹や手足の発達につながっていく、今後の運動や動作に大きな影響を与えます。

首がすわったか確認する方法

仰向けに寝かせ、両手を優しく引っ張ってみます。

「引き起こし反応」で、首が体と一緒に起きてくれば首がすわったと判断できます。

[su_label type=”info”]スポンサードリンク[/su_label]

3ヶ月検診のチェック項目

・首がすわっているか

・あやす人を見るか

・あやすと笑うか

・ガラガラを振ってみたり、なめたりするか

・「アーアー」と声に出すか

生後3ヶ月を過ぎると成長に個人差が出てくるので、これら全てができなくても問題ありません。

ただ「できている」と親としては安心材料になりますが。

3ヶ月検診ではこれら質問項目に基づく問診、身体測定、内科診察が一般的です。

育児相談会や講話がある自治体もあります。

[su_label type=”info”]スポンサードリンク[/su_label]

生後3ヶ月、育児ノイローゼになりやすい時期

生後3ヶ月頃になると、出産したての育児に対するやる気が薄れ始めます。

生後1～2ヶ月は赤ちゃんの泣きのピークと言われ、それも気力の減少に繋がると言われています。

この頃に出やすいのが育児ノイローゼの1つ、泣き続ける赤ちゃんにパニックを起こすことです。

最悪なケースでは子どもにあたってしまうことがあります。

育児ノイローゼでの注意

　・感情的になって叩かない

　・子どもだけを残して外出しない

　・食事はしっかりあげる

　・子どもの口を塞いではいけない

　・子どもを激しく揺さぶってはいけない（乳児揺さぶられ症候群の回避）

育児ノイローゼの予防

育児ノイローゼでは自分で鬱屈する気分を払拭しなければいけませんが、決して自力でのみ解決する必要はありません。

つらいと感じたら周囲に相談すると良いです（自治体のサポートを利用することも有効）。

育児ノイローゼの予防するには、周囲の理解が最も効果があると言われています。

乳児揺さぶられ症候群とは？

「乳児揺さぶられ症候群」とは、乳児の頭を前後に激しく揺さぶることで起きる脳障害です。

首の筋肉が未発達の赤ちゃんが激しく頭を揺さぶられると低酸素状態になり、言語障害、学習障害、歩行困難、失明などの重大な障害が残ってしまうことがあります。

2014年6月にニュースを騒がせた「ズンズン運動」で有名になりました。

もし赤ちゃんの頭を強く振ってしまった場合、

　・赤ちゃんの元気がない

　・嘔吐

　・揺すっても起きない

以上のような異常を感じたらすぐに医療機関を受診した方がよいです。

医療機関を受診するときは「頭を強く振ってしまったこと」を告げます。

心当たりは迅速な治療の役に立ちます。

[su_label]参考[/su_label]マッサージ受けた生後4か月の男児死亡　NPO代表が行った「ズンズン運動」とは何なのか: J-CAST ニュース

乳幼児揺さぶられ症候群を知っていますか？ – 埼玉県 (saitama.lg.jp)