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川崎殺傷事件、無差別事件は防げない

川崎市登戸駅近くで無差別通り魔事件(川崎殺傷事件)が起こりました。

被害の中心はスクールバス待ちをしていた小学生たちで、この事件で小学6年生の女児と39歳の男性の2人が亡くなりました。

50代の犯人はその後自らの首に刃物を刺し死亡しています。

犯人が死んだことで【このような事件は二度と起こらない】と思えたら良いのですが、無差別事件はいつだって起き、起きたら防ぐことは難しいのです。

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川崎殺傷事件を受けた政府の対応

子供たちの安全を何としても守らなければなりません。

先ほど関係閣僚に対して、子供たちの登下校時の安全確保について早急に対策を講ずるよう指示いたしました。

川崎市で発生した刺傷事件についての会見(2019年5月28日) /首相官邸公式サイト
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201905/28kaiken.html

安倍晋三首相は川崎市で起きた無差別殺傷事件を受け、登下校時の安全確保について早急に対策を講じるよう山本国家公安委員長と柴山文部科学相に対して指示しました。

さらに、警察庁の管理を担当している国家公安委員長に対しては、事件の捜査を徹底して全容を解明するよう指示しました。

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崩壊しつつある日本の安全神話

「過去の犯罪でも、こうした場合に子供自身が身を守るのは不可能だ 」

子どもの安全に詳しい大阪教育大学教育学部 小崎恭弘准教授(保育学)談

このような無差別事件において、脆弱かつ判断力が低いとされる子どもが被害にあうケースがやはり多いです。

子どもが狙われた無差別事件としては、平成13年に起きた大阪教育大学付属池田小学校の殺傷事件が浮かびました。

この事件をきっかけに学校の安全対策は強化され、地域住民やPTAなどによる通学路の見守りも増えました。

しかし、今回のことで児童だけで歩けるほど安全だと言われていた日本の治安が疑われ、『見守り』では不十分という意見が出始めています。

小学生たちが列をなし、中学生たちが友だち同士で話しながら登下校する姿は日本では御馴染みのものですが、米国では14歳以下の子どもが学校に行くときは親が送迎するのが基本です。

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子どもに危険を教えることが大切

保護者が『子供を取り巻く環境に絶対安全はない』と認識し、もう一度、自分たちの通学路で起こりうる危険について家庭で話し合ってほしい 。

セコムIS研究所 舟生岳夫主務研究員談 / 産経新聞(2019年5月28日の記事より)

「知らない人についていってはいけない」というのと同様に、これからは「怖い・危ないと感じたときは直ぐに逃げること」を子どもたちに教える必要があります。

今回のケースには当てはまりませんが、普通の事件(犯人)は「子どもが1人になったとき」「人目のないところ」を狙います。

こうなったら危険になることを教えておく必要があります。

また、通学路上にある「子ども110番の家」を親子で確認をしておくと良いです。

いま幼稚園児の我が子が小学校に通うのは2年後。

こんな事件が起きると小学校までの登校距離1.5kmがやけに長く感じます。

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怖い思いをした子どものPTSDに注意

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は震災等の自然災害・火事・事故・暴力・犯罪被害などの強烈なショック体験が強い精神的ストレスとなり、時間が経っても依然として強い恐怖を感させる心の病気です。

上記がPTSDの代表的な症状ですが、あくまでも目安です。心の病気は目に見えないため気づきにくく、周囲からの理解が得られず悪化することが多々あるのでショック体験をした子どもは注意が必要です。

※ショックのレベル(強弱)は受ける子どもによって違うので、自分や他の子どもが大丈夫だからといって安心してはいけません。

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