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スズメバチに刺されたら、応急処置して病院に行く

 今年は異常気象が原因で、攻撃性の強いキイロスズメバチが大量発生していて危険だそうです。
 スズメバチは腐った木の中に住むので、スズメバチ被害を防ぐためには庭をきれいにしておくことが大切です(不要なものは棄てる)。

 今回はスズメバチに刺されたときの対処法について。

 9月以降のスズメバチの危険度については「秋のスズメバチ、10メートル以内に近づいてはいけない」を読んでください。

スズメバチの毒は痛みが強い

 ハチの種類によって針の毒の成分は異なりますが、基本的な成分は次の4つです。

 ・アミン類:痛みや痒みの原因
 ・低分子ペプチド類 痛み、赤血球の破壊、血圧低下、アレルギー症状の原因
 ・酵素類 組織破壊、赤血球の破壊、アレルギー症状の原因
 ・非酵素系神経毒 神経系に作用する

 スズメバチの毒は。他の蜂に比べて痛みの原因になるアミン類を多く含んでいるため、他の蜂に刺されたときに比べてとても痛いそうです。
 また、神経毒であるマンダラトキシンの成分が含まれるのはオオスズメバチの毒のみです。

 ちなみに殺傷能力のみを比較すると、ハチの中で殺傷力の一番強い毒をもつのはセイヨウミツバチだそうです。

スズメバチに刺されたときの対処法

 スズメバチに刺されても慌てずに、適切な応急処置をしてから病院に行くほうがよいです。直ぐに適切な応急処置をすることで症状が軽くすむ可能性が高いです。

毒を取り除く

 体内の毒を減らすために、患部を水で洗って毒を溶かし出しますポイズンリムーバーなどを使って毒を吸い出すとさらによいです。

 水で洗うときは、患部をつねって毒液を絞り出し、揉むように洗うと効果的です(ハチの毒は水に溶けやすい)。

 ポイズンリムーバーを使うときはグリグリと患部を強く押し、吸引しながら毒を吸い出します。患部がかなり痛みますが、この処置の有無でその後の症状が大きく変わります。

 毒を吸い出すとき、絶対に口で吸い出してはいけません。ハチの毒は水に溶けやすいので、唾液に溶けてしまいます。

一人で庭作業やツーリングなどに行くときは、ハチに襲われたときに備えてミネラルウォーターと携帯用ポイズンリムーバーを携帯することをおすすめします(8月~10月は特に)。

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患部を冷やす

 患部を高く上げ、氷のうやアイスパックで冷やすことで痛みや腫れをやわらげることができます。
 氷がなくても、ビニール袋に水を入れて冷やすだけでその後の症状が大きく違います。

応急処置をしたら必ず病院に行く

 ハチに刺されたあとは、異常がなくても病院を受診します。

 ハチに刺されたときの受診は皮膚科が一般的ですが、#7119に電話をして「ハチに刺された」と告げて受診できる病院を教えてもらうと良いです(子どもの場合は#8000でもよい)。

 次のような症状がでたら救急車を呼びましょう

 ・赤いブツブツが出る
 ・唇や舌が膨張し、呼吸が苦しそうになる
 ・突然咳こむ
 ・腹痛や下痢の症状がある
 ・嘔吐したり吐き気をうったえる

 ハチに刺されたときに最も注意すべきなのが「アナフィラキシーショック(アナフィラキシー症状)」です。

 アナフィラキシー症状はアレルギー反応のひとつで、血圧が低下して意識を失います。刺されてから一時間以内に死亡する例も報告されています。

 スズメバチを巣の駆除は危険なのでプロに依頼しましょう
 「煙で燻してハチを追い出す方法」などネットにあげられていますが、ハチに刺さる危険に加え、全国的にハチの巣の駆除しようとしたことが原因で起きた火事が増えているそうです。

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