北朝鮮で発射された弾道ミサイルは10分以内に日本に飛来することが予想されます(実際に今回のミサイルも発射後約10分間に日本上空を飛んでいます)。
日本政府としては国民を保護するために、日本にミサイルが飛来する可能性がある場合は24時間いつでも全国瞬時警報システム(Jアラート)を使用し、緊急情報を伝達することを決定しています。
実際に北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を飛んだとき初めて知った情報です。
今回の弾道ミサイル発射の際、北海道・東北・関東の一部の県で弾道ミサイルによるJアラート(全国瞬時警報システム)が初めて発令しました。
実はこれ、受信できなかったスマホもたくさんありました。
全国瞬時警報システム(Jアラート)とは?
全国瞬時警報システム(Jアラート)とは、弾道ミサイル情報、緊急地震速報、津波警報など、対処に時間的余裕のない事態に関する情報を国から住民まで瞬時に伝達するシステムです。
「伝達する手段」として主にあげられるのは、
・携帯電話等に配信される緊急速報メール ←注目
・市町村防災行政無線
Jアラートについては「Jアラート(全国瞬時警報システム)とは?」を読んでください。
参考:全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要 | 消防庁の組織および所掌業務 | 総務省消防庁 (fdma.go.jp)
SIMフリー端末は「Jアラートが受信できない」問題
SIMフリー端末(いわゆる「格安スマホ」)および古い機種はJアラートが受信できない可能性があります。
なぜなら通信会社にとって緊急速報メールの受信は「サービスの1つ」だったため、Jアラートの受信の可不可はもちろん、受信できる速報・できない速報を分けるなど、Jアラート対策は通信会社ごとに違いました。
対応が早かったのは大手事業者で、通称「大手キャリア」が提要しているSIM端末は2014年4月から弾道ミサイル情報に対応しているそうです。
一方で、MVNO(大手以外の事業者)については端末のOSによって異なり、iPhoneはJアラートに対応済み、Android端末は「Android™8.1」から順次対応しているとのこと。
Androidの場合、「緊急速報メールの受信設定」が設定アプリ内にあるので、設定アプリを起動し、一番上の検索に「緊急」と入力すれば緊急速報メールの受信に関する設定ができます。
初期設定では対応していなかったUNIDIGIのスマホ(中華スマホ)でも、OSの影響なのか、緊急速報メールの受信に関する設定ができました(UNIDIGIのスマホについては「相場の半額以下のSIMフリー端末、『UMIDIGI』とは?」を読んでください)。
※2018年1月30日総務省消防庁が発表した内容に沿って一部変更済
無料の防災アプリを活用する
端末にJアラートを受信する機能がなくても、防災用アプリをダウンロードすることでJアラートが受信できるようになります。
防災用アプリで圧倒的な人気があるのは『Yahoo!防災速報』です。受信内容の設定が比較的簡単ということから、ハイテク難民でも使いやすいという安心感があります。
速報を受け取る災害情報・防災情報を細かく設定することができ、弾道ミサイルが「日本に飛来する可能性がある」と判断した場合に伝達されるJアラートも通知されるようになっています。
Yahoo!防災速報アプリでは、防災速報を受け取る地域を3つまで設定でき、さらに現在地連動通知を設定しておくと設定した3地域とは別に現在地での通知が届きます。出張・帰省・旅行のときに便利です(位置情報へのアクセス許可が必要)。
注意したいのが、初期設定では緊急地震速報以外の災害情報はマナーモード時の通知音が鳴らないようになっています。マナーモード時でも音で知らせて欲しい場合は『Yahoo!防災速報』をインストールした後に設定を変更します。