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祭りで通りに飾られる縄と白い紙の名前は?

自治会の人が「”これ”、よろしく」といって藁のロープと数枚の和紙の束を持ってきました。

季節的に「祭りのときに道に沿って飾られている“あれ”」と分かりましたが、飾るタイミングも、飾り方も分からない状態です。

地域のことで分からないことは年配者に聞くべきと訊ねてみれば「こういうことは慣れるしかないからねぇ」と…答えになっていません。

ネットで調べようにも名前も分からず、ダメもと「白いギザギザの紙」と検索してみたらアッサリ出てきました。

今回は祭りの”あれ”について。

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藁のロープは「しめ縄」という

藁で作られているロープはしめ縄と言います(漢字では「注連縄」「標縄」「七五三縄」と書きます)。

しめ縄はよく神社の入口やご神体をぐるっと囲むように結ばれています。

正月に玄関に飾る“しめ飾り”もしめ縄の1つです。

しめ縄は神域と俗世を隔てる結界

しめ縄は神具の1つで、神域と現世(俗世)を隔てる結界の役割を果たしています。

しめ縄で囲われた部分が神域になり、場所によっては「禁足地」を意味することがあります。

しめ縄は稲藁や麻でできている

しめ縄が稲藁や麻を撚って作られることが多いのは、神道の根幹に稲作信仰があるからです。

厳密なところでは祀る神様が男神か女神かで、左綯えのしめ縄か右綯えのしめ縄か使い分けることがあります。

右綯えは藁や麻を時計回りで撚ったもので、太陽と回りと同じなので『火』や『男神』を表します。

右綯えは反時計回りで撚ったもので、太陽の周りに逆行するので『水』『女神』を表します。

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白いギザギザの紙は「紙垂しで」という

しめ縄につけられる白いギザギザの紙を「しで」といい、漢字では「紙垂」「垂」「四手」と書きます。

神社や神様に奉納する玉串や祓串につけられていることもあります。

紙垂の素材はいまでは紙(奉書神・美濃神・半紙)で作られるのが一般的ですが、古くは木綿ゆうで作られていました。

紙垂は”雷”をイメージしている

紙垂の切り方・折り方にはいくつかの流派と形式があります。

主な流派は吉田流、白川流、伊勢流で、どの流派も「邪悪なものを祓う」といわれる雷光や稲妻をイメージしています。

しめ縄に紙垂を付けることで、神域に入る前に穢れや禍を祓うという意味になるようです。

稲作信仰では稲妻は吉兆とされます。落雷があると稲が育ち豊作になると考えられます。

地域によりますが紙垂はしめ縄1本に対し三枚・五枚・七枚のいずれかにするのが一般的です。

雷のイメージで紙垂は右下に垂れていく向きで付けます(しめ縄の撚りと逆向きにねじると隙間ができ、その隙間に紙垂の端を入れる)。

「三・五・七×神事」といえば日本人の多くは子どものイベント「七五三」を思い浮かべませんか?

七五三は三歳、五歳、七歳の子どもの健康祈願をする神事であり、この3つの数字(奇数)は中国の「陰陽五行説」から”縁起のいい数字”と考えられているようです。

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しめ縄と紙垂の処分方法

しめ縄・紙垂は祭りが終わったら速やかに、最終日の夜または翌朝には外します。

外したしめ縄・紙垂は神社に持ち込んで処分してもらうと良いのですが、地域によっては有料(お焚き上げ代)であることもあるため、『燃えるごみ』として地域の指定された日に処分する人が多いです(あまり長く放置しない)。

燃えるごみの袋に入れる前に、しめ縄と紙垂に塩をまいて清め、新聞紙や包装紙などきれいな紙に包みます。

できれば他のごみと一緒にせず、しめ縄・紙垂だけを入れて捨てると良いそうです。

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