防水効果のある「ウォーターガード」が全外壁に外側から貼られると、瑕疵担保責任保険のためのチェックとして構造体や防水機能のチェックが行われました。
その後、モコモコした断熱材が現場にたくさん集まり、システムバスが設置されると直ぐに断熱材が壁に入り始めました。
断熱材が入るとコンセントやスイッチの場所の変更はできなくなります(変更しなくて良いように事前に現場確認済み)。
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防水シートで防水・防湿
建物の内部に雨などの水が浸透しないように、防水効果のアルミシートを壁と外壁材の間にはさみます。
うちに採用されたのはケイミュー社の「ウォーターガード遮熱タイプ」。
このシートは透湿防水層であるフィルムを、不織布でできた補強材とくっつけて、表面に遮熱効果のあるアルミ印刷を施しています。
・室内の温度20℃、湿度60%、外気‐5℃の条件下で結露しない
・防水性が31~34kPa以上(JIS規格値8~10kPa以上)
・防風性(通過時間:秒)が355秒(JIS規格値10秒以上)
・透湿抵抗が0.11(JIS規格値0.13以下)
ウォーターガードを貼ることで基準値以上に風と水を防ぎ湿度を透します。衣類にも同じような機能の素材が多く使われます(例:ブロックテックパーカ@UNIQLO)
この製品を使うことで、瑕疵責任保険に必要な防水条件を満たすことができます。
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遮熱と断熱で建物内の温度を守る
アルミ印刷されたウォーターガードには防熱効果があり、日光で熱くなった外壁が放射する輻射熱を減らしてくれます。
赤外線反射率(%) 従来品69%→遮熱タイプ80%
外気温が33℃のとき従来タイプは輻射熱が51.8℃だったのに対し遮熱タイプは48℃であり、その遮熱効果は3.8℃も下げることができるようです(温度の測定点は透湿防水シートの裏側)。
建物の断熱は外張り断熱と充填断熱の2種類があり、最近では外張断熱と充填断熱を組み合わせて高い断熱効果のある家を作るケースが増えているようです。
うちも構造躯体の外側に断熱効果のあるサイディングを貼り、壁の中にはグラスウール(断熱材)を詰めてW断熱をするようです。
外張り断熱
構造躯体を断熱効果のある素材で包むため、構造躯体そのものを屋外の過酷な環境から守ることができます(充填断熱だけの場合に比べて構造躯体が長持ちする)。
断熱材は厚みがその効果を高めますが、厚いと壁が重たくなるので外張り断熱の断熱材は30mm程度が限界です。
充填断熱
壁の中に断熱材を詰め込むので、外張り断熱に比べて厚い断熱材を使用できます。
安価の繊維系の断熱材を使用できるため建築コストを抑えることができます(鉄骨造の場合は結露の恐れあり、コンクリート造は使用できない)。
現在は筋交いで建物を補強するケースが多く、壁の中に筋交いがあると断熱性能が落ちてしまうそうです(木材は断熱材の2.5倍以上熱を通す)。
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断熱材の種類
断熱材には「繊維系断熱材」と「発泡プラスチック系断熱材」があります。
うちの壁内に入っていた『アクリアネクスト」(旭ファイバーグラス社)は、JIS規格で一定以上の防湿性を満たした高性能グラスウール(繊維系断熱材)です。
従来のグラスウールに比べてフィルムの耳幅が広いので施工しやすいと現場に人気の商品のようです。
繊維系断熱材のメリット・デメリット
【メリット】
・プラスチック系断熱材よりも安価
・原料が不燃性のガラスと砂のため耐火性が高い
・メンテナンスフリー
・吸音性がある
・シロアリの被害を受けにくい
【デメリット】
・吸湿措置が必要
・脱落や気密に注意した施工が必要
発泡プラスチック系断熱材のメリット・デメリット
【メリット】
・断熱性能が高い(熱伝導率:0.028W/m・K)
・吸湿しにくい
・カッターでカットできるなど施工性が良い
【デメリット】
・繊維系断熱材より高い
・時間の経過による性能低下が大きい
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