伝統工芸品が好きです。
今回群馬県の桐生市にある手染め工房「りっぷる洋品店」が、富岡市にある元は繭の乾燥工場をリフォームして作られた「おかって市場」で展示会があると聞いて行ってきました。
展示されていた作品(製品)は手染めの婦人服、エプロン、そしてストール。
全て1点ものなのでお値段高め、買えないけれど自然の色合いがきれいで目の保養に。
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桐生市はハイレベルの技術をもつ織物の街。
それこそ、京都の西陣織と比べられるほどのレベル。
歴史も古く、桐生の絹織物が奈良時代に朝廷に献上された記録も残っているそうです。
江戸時代、桐生の織物産業は将来性があると幕府に評価され、近隣の農村部では養蚕が盛んになりました。
この影響で、のちの明治時代に富岡製糸場ができたりしたのですが。
しかし、江戸幕府に評価されても、「織物といえば西陣」が定着している状態。
桐生が一般的に評価されるには、技術向上と技術革新が不可欠だったようです。
そこで桐生市が導入したのが西陣織の技術。
桐生に西陣の織物師を招き入れて西陣織の技術を導入することで、本格的に高級絹織物の大量生産ができるようになったそうです。
その後も桐生は織物の産地として発展し、紡績工業都市へと成長しました。
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そんな桐生市の山の中にあるりっぷる用品店は天然染料を使って手染めで作品を作っています。
毎月7日間だけ開くリップル洋品店に、 世界中から人が服を買いに来る理由 | 中川政七商店の読みもの (nakagawa-masashichi.jp)
ご夫婦のうち、旦那さんが染色担当だとか。
染色は、染料と、それを布に定着させる媒染剤の化学反応を利用しています。
「天然染料」といっても材料は様々。
媒染剤も灰汁やミョウバンなど様々。
例えば、赤の染色をしたい場合は染料として紅花の花を使ったり、茜の根を使ったり。
紅花や茜は日本古来の天然染料ですが、外来の天然染料として蘇芳や猩々緋などもあるそうです。
いろいろな染料を使う赤色とは対照的に、青色といえばほぼ藍を使用。
藍は1つの植物の名前ではなく、様々な植物から作られます。
世界各地に藍染はありますが、日本の藍染ではタデ科の蓼藍が使用されるようです。
紺は藍を最も濃く発色させたもので、藍の濃淡によって色の名前は縹(はなだ)、浅葱(あさぎ)などに名前を変えるようです。
緑系の色(萌黄など)は藍と黄色の染料をかけ合せてできるようです。
黄色の天然染料も種類は多く、苅安、黄檗、ウコン、クチナシが代表的です。
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