風邪の症状 、どのレベルで病院に行くか悩みます。
2、3日で自然治癒する軽度の風邪だったのに、病院に行くことで感染症に罹ってしまう可能性があるからです。
風邪の症状 、発熱があったら病院で検査を受ける
症状の悪化や集団感染を防ぐため、「発熱」があったら病院に行って検査に受けるとよいです。
1日目は様子見としても、2日経っても熱が下がらない場合はインフルエンザなどの感染症の可能性があります。コロナ禍後、インフルエンザが一年中流行した例もあるので季節に限らず病院に行くべきです。
実際に、幼稚園から先日「熱が出たら病院に行き、必ず検査を受けてください」というお願いが届きました(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、胃腸炎が流行して1/3が学級閉鎖)。
感染性胃腸炎に関しては、「「 感染性胃腸炎 」にはウイルス性と細菌性があり、この2つは治療方法が違う」を読んでください。
風邪の症状 、「風邪です」と診断されたけれど治らない場合
発熱があって病院に行き、検査を受けた結果が陰性の場合は「風邪」と診断されて 風邪の症状 に合わせた薬が処方されるケースが多いです。
しかし、薬を飲んでも症状が続く(改善されない)ことがあります。
この場合は「ただの風邪ではない」可能性があるため、次の症状を参考にしてもう一度病院に行くべきです。
- 脱水
- 呼吸数増加・呼吸困難
- 4日以上続く発熱
- 改善の兆候が見られないまま10日間以上続く症状
- 発熱や咳などの再燃または悪化
- 慢性疾患の悪化
この症状はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が「普通の風邪ではないことを示唆している症状」です。
風邪の症状 だったのに処方された薬で治らなかった時の話(38℃の発熱が4日以上続く)
小学三年生の子どもが熱を出して(38~40℃)、一日目は様子見で翌日病院に行きました。
かかりつけ医ではインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の検査を受けてどちらも陰性、嘔吐や下痢の症状もなく発疹などもなかったため「風邪」と診断されました。
このとき処方された薬を飲んでも連日38~40℃の高熱が続き、再びかかりつけ医のもとに。
「発熱状態が続いているということは体内で炎症、細菌が何らかの形で体内に入った可能性がある」ということで検査(尿検査、胸部レントゲン、血液検査)をし、抗菌薬入りの点滴を打ったら嘘のように治りました。
先生によると、
子どもの治療は経過観察などの段階を踏まないと分からない。抗生物質や抗菌薬を処方してしまうのは楽だけれど、不要だった場合は子どもの体に負担をかけてしまう。
手間も時間もかかりますが、最低限な治療を重ねていくことは子どもの体のためにも、そして毎年ひっ迫されている医療費の削減のためにも大事です。