よく行くスーパーの敷地内にはスポーツクラブがあって、運動の帰りの人たちがよく立ち寄るのですが、スポーツバッグにカラビナでくっつけられたカラフルなボトルが目を引きます。
ボトルにはH2のタグが。
先日同施設でホットヨガを体験して「H2」タグの正体が分かりました。
スポーツクラブには水素水サーバーがあり、ボトルに水素水を入れて持ち歩いているそうです。
今回はアンチエイジングに効果がある水素水について。
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「水素水」は老化の原因に効く
ヒトの体の老化の原因は3つあり、
「酸化」 活性酸素が増えることで体が錆びて劣化する(腐食)
「糖化」 摂取した糖分がタンパク質と結合して細胞が傷つく
「炎症」 炎症によって細胞が老化する
水素水に溶存されている「水素(分子)」は酸化と炎症に働きかけると考えられています。
水素水と「酸化」
水素には抗酸化機能のある有名な成分、ビタミンC、ビタミンE、カテキン、ポリフェノールといった成分よりもはるかに強い抗酸化力があると言われています。
酸化って中学理科で習う「あの」酸化?
[/word_balloon]そうです、体の中に(悪玉)活性酸素が増えると、細胞は酸化してサビてしまいます。
細胞が錆びると、動脈硬化・ガン・老化・免疫機能の低下などを引き起こすリスクが高まります。
サビって取ることができたよね?
「サビた10円玉をクエン酸でキレイにする」みたいな。
酸化と一緒に習う「還元」の原理ですね。
水素は強力な還元剤なので(悪玉)活性酸素を減少させる効果があり、細胞の酸化を予防する効果があるとされます。
水素水と「炎症」
例えば運動後に発生する筋肉痛、風邪をひいたときの喉の痛みなどを「炎症」と言いますが、炎症が起きると活性酸素が発生します。
運動で筋肉を使うと筋肉繊維が断裂し、炎症が起こり筋肉痛になります。
水素水にはこの活性酸素を除去する効果があるので、炎症が鎮まりやすく筋肉痛が緩和すると考えられています。
スポーツジムに水素水サーバーが多い理由
筋肉痛の緩和効果の他に、水素水には代謝の低下を防ぐ効果と発汗を促す効果があるといわれています。
ダイエットの二大ファクター、「代謝」と「デトックス」です。
代謝を促進するミトコンドリアは体内の活性酸素によって傷つけられて機能しなくなるため、水素によって活性酸素が無効になればミトコンドリアが守られ代謝を維持できます。
また、水素には発汗を促す効果があると考えられ、発汗によって体内の老廃物や毒物がスムーズに排出されるようになります(デトックス効果)。
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「水素水に効果はない説」もある
水素は取り扱いが難しく、「水素水」というものへの定義が明確化されていないことから、水素水の効果については賛否両論あります。
「どれだけ水素を含んでいたら水素水になるのか」明確な基準がないため、市販の水素水には「効果を感じるのに十分な水素が含まれていない=過大広告」の商品も多数あるようです。
実際に、国民生活センターは過去に、
― 水素水の商品に飲むだけで運動もせずに、食事の制限もせずに痩せることができる ―
「こんな表示をしていた」と水素水を販売していた3つの会社が景品表示法違反となり、正しい表示に変えるように命令が出されました。
水素水って「水素が溶けた水」ということ?
[/word_balloon]実質、「水素が充満しているところの水」も水素水と言われています。
[/word_balloon]「気の抜けた炭酸水+ウイスキー」をハイボールと言うか、水割りと言うか。
[/word_balloon]み…水、割り?
[/word_balloon]私個人としては「水素が溶けた水」を水素水と考えています。
常温常圧下(室温21℃)における水素飽和濃度は1.6ppm(1600ppb)と科学的に立証されているので、これ以上の水素が溶けているとうたった商品は過大広告となります。
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「水素水」の臨床実験
ヒトへの効果を調べた臨床試験では水素濃度が0.8ppm~1.2ppmの水素水の継続的な飲用で様々な疾患の改善効果が確認されているそうです。
また、水素医学研究をしている大田教授(日本医科大学)の見解によると、「購入する水素水の目安は水素濃度0.8ppm以上と案内しているそうです。
水素の溶存量の表示については、製造時・充填時・生成時など様々な表現がありますが、いずれも飲むときに保証される数値ではなく、飲用時はこの数値は限りなく低くなっていると考えられます。
ペットボトル入りの炭酸水を数か月保管していたら炭酸が抜けていたことありませんか?
水素は炭酸よりもかなり小さい分子なので拡散性は炭酸より高く、保存容器・保存時間そして保存の状態によって水素の溶存量はかなり減ると考えられます。
ちなみに「水道水やミネラルウォーターといった通常の水より溶存水素量が多ければ水素水」と考えているメーカーもありますが、水道水やミネラルウォーターに含まれる水素の量は0.01ppm以下、検出されないレベルなので要注意です。
[su_label]ー この記事はここで終わりです -[/su_label]
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