RSウイルス感染症 が幼稚園で流行しているらしく、子どものクラスが2日間の学級閉鎖になりました。
幼稚園からは「RSウイルスに気をつけてください」といわれましたが、どうやって気をつけたらいいのでしょうか?
RSウイルス感染症 とは?
RSウイルス感染症 はRSウイルスが体内で増加したことで発症する感染症で、一年のうち冬季に最も流行します。
RSウイルスは私たちの身近におり、一般的に新生児~生後1歳までの間に50%以上の子どもが、2歳までにほぼ全員が感染するといわれています。
RSウイルス感染症 の 症状
RSウイルス感染症 は風邪のような症状で、咳や鼻水などの呼吸器の炎症が主です。
専用の治療薬はないので対処療法となりますが、重症化した場合は入院して酸素投与や点滴(補液)などの治療を受けることがあります。
初めて感染する乳幼児の約70%は数日で治りますが、ゼーゼーやヒューヒューなど喘鳴を伴った呼吸困難が出るなどの症状が出た場合は細気管支炎や肺炎に進展する可能性があるので要注意です。
1歳以下で罹ると肺炎など重症化する可能性がある
1歳以下の乳幼児が RSウイルス感染症を発症すると気管支の末端(細気管支)や肺に炎症など重症化する可能性があります。
そのため1歳未満の子どもに RSウイルス感染症の可能性がある場合、早期発見のために検査することが多いです。
2歳以上になると免疫力がつくため、発症しても比較的症状が軽いケースがほとんどですが、慢性肺疾患や先天性心疾患などを患う子どもは検査をすることがあります。
心臓や肺に基礎疾患がある子ども、神経・筋疾患や免疫不全などの基礎疾患がある子どもは重症化、無呼吸発作や急性脳症等起きてしまうリスクが高いです。
RSウイルス感染症 は 集団感染になりやすい
RSウイルスは感染力が強いため、 RSウイルス感染症 は小さな子どもの多い保育園や幼稚園で流行しやすいです。
集団感染を防ぐため、 RSウイルス感染症 に罹った場合の対処(登園基準)などを設けている幼稚園や保育園は多いです。
RSウイルス感染症 は大人も罹る
RSウイルス感染症 については子どもへの注意喚起が多いため、RSウイルス感染症に大人も罹ることを知らない人はある調査によると全体の70%ほどいたそうです。
大人が RSウイルス感染症 にかかっても鼻炎程度の軽い症状しかでず、寒暖差アレルギーなど鼻炎の原因は他にも色々あげられるため「RSウイルス感染症を発症した」とは認識しにくい。
そのためRSウイルス感染症は大人から子どもに映ることも少なくありません。
鼻炎程度であっても秋から冬にかけて異常がある場合、小さな子どものいる家庭では手洗い、うがい、マスクの着用など感染予防対策はとっておいたほうがよいです。
RSウイルスは比較的弱いウイルスなので石けんで手洗いすればすぐに不活性化するので、咳や鼻水が出るなどの症状がある時期は手洗いうがいを徹底化します。
消毒する場合は55℃以上の熱湯消毒で十分殺菌できます(次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系消毒薬ならなお安心)。