3年前から枝豆を夏に栽培して気づいたのですが、自作の枝豆は美味しさが違います。
自作だから贔屓しているのかと思いましたが、枝豆の特徴して、収穫後は糖分とアミノ酸が急速に減少してしまい、翌日にはほぼ半分まで減ってしまうそうです。
つまり枝豆は鮮度が命!
今回は『枝豆自家栽培のすゝめ』です。
スーパーで買うときは豆が水分をたっぷり含んでぷっくり膨れたもの、ごみが面倒ですが豆の水分が維持されやすい枝付きの枝豆を買うと良いです。
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枝豆はベランダのプランターで栽培できる
私はこの昨年、一昨年と枝豆をプランターで育てました。
たくさん植えるとあまり成長しないので家族4人が1回で食べる量程度しか育てていませんが、1年に1回でもこの特別な枝豆を家族で楽しんでいます。
ただしプランターをベランダに置くときは窓からはできるだけ離した方が良いです。
理由は枝豆は異臭を放つ虫の代名詞『カメムシ』に好まれるからです。
カメムシは豆の栄養を吸うため、豆の粒ができ始めたころからが要注意です(カメムシに栄養を吸われた豆は小さくて不味い ※人体に害はない)。
枝豆の種まきと品種の選び方
枝豆の種まきに適している時期は4月~6月です。
枝豆は暖かい気候を好み寒さが苦手なため、未だ冷える時期に種をまいた場合はビニールなどをかけるなど寒さ対策が必要です。
枝豆は「いつ撒くか」「いつ頃食べたいか」で適した品種が違います。
私の場合は「5月まき」「8月のお盆休みに食べたい」なので、毎年早生(わせ)か中生(なかて)を選んでいます。
早生品種の場合…収穫までの期間 80~90日
中生品種の場合…収穫までの期間 90~110日
5月まきのメリットは雨です。
枝豆は開花直前から収穫までの間の水やりが重要で、水不足になると結実しにくく豆もぷっくり膨れません。雨の多い時期ならば水道代を多少節約できます。
6月以降の枝豆の種まきは中生または晩成(おくて)の品種が適しています。
晩成の場合は収穫までの期間が120日と長い他に、早く撒くと葉を茂らせるだけで実が付かなくなってしまいます(素人には早生または中生が良い)。
枝豆を育てる土は弱酸性がよい(pH6.0)
枝豆を育てる土は事前に石灰を混ぜて耕しておき、1~2週間ほどおいた後に元肥を施し畝をたてます(畝の高さは10~15cm)。
枝豆の場合は根に根粒菌(微生物)が寄生して窒素を供給してくれるので窒素は少な目で良いそうです。
プランター栽培の場合は野菜用の培養土がおすすめです。
プランターの場合は土が乾きやすいので、種は一晩水につけてから植えると発芽しやすいです。
鳥に枝豆の種を食べられてしまうリスクがある
枝豆の種は乾いた枝豆です。
豆が大好きな鳥に食べられてしまう可能性があります。
鳥はどこかで種まきを見ていて、人がいなくなると直ぐに食べに来ます。
鳥がいないかどうか確認して撒いても食べられます。
鳥の視力に人間は適わず、私たちの見えないところで(隠れて)見ているのです。
鳥の被害(鳥害)に合わないように発芽するまでは寒冷紗や不織布シートをつけておくと良いです。
枝豆は虫に狙われやすいので防虫ネットが大事
種をまいたら直ぐに防虫ネットをかけて予防しても良いほど、枝豆は害虫に狙われやすいです。
種まきや定植のときに浸透移行性の農薬を土に混ぜておくのも良いです。
枝豆の主な害虫はアブラムシ、カメムシ、マメシンクイガ、ハスモンヨトウなどです。
アブラムシはウイルス性の病気を媒介するので厄介ですし、自宅周辺でカメムシが発生すると不快でしかありません(カメムシの口針に刺された豆は大きくならないし不味い)。
農薬で害虫の発生を防ぎつつ、害虫の温床となる周辺の雑草の管理も重要です。
大豆なのに「枝豆」と呼ばれる理由
枝豆は呼び名で、学問的には「大豆」です(未成熟状態の大豆)。
しかし私にとって枝豆と大豆は調理方法や食べ方が違うので別物です。
実際に『EDAMAME(エダマメ)』はアメリカ等の海外でも通じる呼び名だそうです(アジアン系の飲食店ではEDAMAMEをメニューにしている店が多い)。
「枝豆」の名前の由来は、枝付きで出回ることが多かったためと言われています(豆を枝から離すと一気に鮮度が落ちるので理にかなった売り方)。
日本での枝豆の歴史は古く、奈良時代または平安時代には食べられるようになったと言われています(弥生時代に中国から大豆が伝わった)。
鎌倉時代に盛んになった仏教では肉や魚を料理に使わないため、タンパク質が不足しないように植物性たんぱく質が豊富な枝豆を重宝されました(大豆は納豆や味噌など様々な形に加工されて普及した)。
現代でも良質な植物性たんぱく質が摂れる枝豆はベジタリアン・ヴィーガンの人たちに好まれているそうです。
緑色じゃない枝豆もある
「居酒屋でよく出てくる緑色の豆」と言われると枝豆だと分かります。
このように「緑色」は枝豆の特徴と言われていますが、実は緑色ではない枝豆もあります。
青豆(白毛豆)
関東地方を中心に栽培される枝豆は『青豆(白毛豆)』で、居酒屋などでよく見る鮮やかな緑色のさやに2~3粒の豆が入ったあの枝豆になります。
青豆は味にクセがなく、誰にもでも好まれるのが特徴です。
茶豆
茶色を帯びたさやに2粒ほどの豆が入った枝豆を『茶豆』で、東北地方で栽培されています(山形県のだだちゃ豆が有名)。
産地が東北地方ということもあり青豆に比べて旬の時期が遅く、青豆の7~8月に対して茶豆は8月上旬~9月中旬が旬となっています。
黒豆
あのおせち料理の煮豆に使われている黒豆も実は枝豆なんです。
ただし若い時期に収穫されたもの限定。
関西地方で栽培されていて(兵庫と京都の丹波地方が有名)、深い甘みとほくほくした食感が特徴です。
旬は茶豆よりも遅く9月下旬~10月上旬で、生産量が限定されているため取引価格は高いそうです。
枝豆は大豆だから日本以外でも育てられる
枝豆は大豆を早めに収穫したものなので、大豆が育てられる場所ならばどこでも育てることができます(生育に適した気温は20~25℃)。
大豆の野生種とされる「ツルマメ」は中国~シベリア原産で、現在も日本や中国などの東アジアに広く分布している植物です。
『EDAMAME=日本』なのは「未成熟の大豆を一番最初に食べたのが日本人だったから」というだけなのです。
2019年のデータでは日本の大豆生産量は世界第25位で、第1位はブラジル、第2位は米国、第3位はアルゼンチンです。
生産量は不明ですが、東南アジアでもヨーロッパでも作られています。
大豆の種でも枝豆が作れるのか
大豆の種でも未成熟な状態で収穫すれば枝豆として食べることができますが、『”美味しい”枝豆』ができるかどうかは不明です。
なぜならば枝豆用の種は美味しい枝豆がとれるように改良されているからです。
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