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ホンダ、国内外複数の工場を閉鎖して寄居に集中

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Photo by Pixabay on Pexels.com

2020年8月26日の日経新聞の記事によると、『ホンダは生産体制を見直し、2020年から2021年にかけて国内外の工場の閉鎖などを決め、残された拠点での稼働率を高めるため寄居工場の活用を決定した』とのこと。

ホンダには狭山工場もありますが、『2021年度をめどに狭山工場の生産分も寄居工場に移管する予定となっています。

狭山工場→寄居工場のことは2017年10月4日に発表されており、当時の狭山市長は『大きな衝撃だ。この事態を深刻に受け止め、これによる影響を最小限に抑えていかなければならない』とコメントしました。

製造業としての規模はもちろんのこと、ホンダ硬式野球部や五輪選手輩出の実績ある陸上部などホンダの地域貢献度は高く、市長は朝日新聞の取材に対し「地域経済に果たすホンダの役割は計り知れない」と話したようです。

一方で、受け入れ先となった寄居町は活性化を期待。

2020年10月31日にはホンダからの請願駅だった新駅『みなみ寄居<ホンダ寄居前>』が開業する予定です。この新駅は東武東上線・東武竹沢駅‐男衾駅間、ホンダの寄居工場(完成車工場)に隣接する形で建設されています(費用はホンダが負担)。

開業後当面は、池袋方面からは東武竹沢駅、寄居方面からは男衾駅までと同額の運賃となります(池袋方面~東武竹沢駅、寄居方面~男衾駅の乗車券で乗降車できる)。

注目するのが2021年に工場を閉鎖する英国の工場の生産分。

英国工場で生産していた自動車は

英国のEU脱退に伴い日英両政府の自動車関税の撤廃に向けた協議は詰めの段階に入っていて、ホンダはこの協定の合意を見据えて『英国の生産の一部を日本に移管する方針をかためた』と発表しました。

ちなみに現時点の日本からEUへの自動車関税は7.5%。

自動車関税撤廃の協定が遅れたり、万が一破棄されたりすると日本からEUへの自動車関税は10%になります。協定が合意されると2026年に向けて段階的に関税がゼロになる見通しです。

英国の自動車市場は年230万台(ドイツに次ぐ2番目の規模)。

英国の自動車市場には日本のメーカーは早くから進出、日本車のシェアは合計で2割弱を占めます。ホンダの2019年の英国販売車数は約4万台です。

日英の貿易協定の合意を見据えて、ホンダ以外のメーカーも英国へ新たな輸出を決める動きがあるようです。

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