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新型コロナウイルス×蝗害(バッタ)のWパンチ

蝗害がアフリカ・インド・中東で2020年が始まってから起き、7月になっても指数関数的に増えています。

蝗害は諸々の理由から日本ではあまり馴染みがない災害です。

先日読んだ『薬屋のひとりごと』(9巻)のように、物語の中だけで知っているような、実体験のない人が多い災害です。

しかし世界ではポピュラーな災害のひとつで、その蝗害の脅威に世界がいま晒されています。

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蝗害とは?

蝗害とは一部のバッタ類が大量発生したことで起きる災害です。

蝗害を起こすバッタは主に3種類です。

 ・飛蝗

 ・トビバッタ

 ・ワタリバッタ

トビバッタの群生行動を「飛蝗現象」といい、飛蝗現象は航空機の飛行を妨げる場合もあります(漫画『エリア88』にそんな話があります)。

バッタの大量発生が災害と言われる理由

バッタは稲や畑の作物に限らず植物由来のものなら紙でも布でも短時間のうちに食べ尽くし、蝗害が発生した地域では食糧不足や飢饉が発生することが多いです。

特に、いまアフリカ・中東・インドで蝗害を起こしているサバクトビバッタは1日で自分の体重分のエサを食べてしまう“世界で最も破壊的な害虫”なので被害範囲は広大です。

7月初旬時点のサバクトビバッタの群れは最大で8,000匹ほど、1日で3.5万人分の食料を食べ尽くす規模です。

国連食糧農業機関(FAQ)はこのまま被害が拡大し続けた場合

  東アフリカ地域 … 2,500万人が飢餓状態になる(2020年)

  イエメン … 1,700万人が飢餓状態になる(2020年)

蝗害は1回で終わらず数年間繰り返し発生

大量発生したバッタは大量の卵を産むため、蝗害は繁殖を繰り返して数年間連続で発生するのが特徴です。

今回の蝗害も繁殖を抑えることができないため、バッタは中国まで飛来する可能性があると見る専門家がいます。

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中国にサバクトビバッタが飛来しない理由の1つはヒマラヤ山脈の存在。変温動物であるバッタは寒さに弱いため、サバクトビバッタはこれまで「ヒマラヤを越えたことがない」とされています。

しかし飛ばなくても貿易船の積み荷に紛れるなどしてサバクトビバッタが山や海を越える方法があるので「日本で蝗害が起きない」と楽観視は危険のようです。

日本で過去に起きた蝗害

日本で過去蝗害の原因になったバッタで多いのが「トノサマバッタ」です。

明治時代には北海道で国益を揺るがしかねない蝗害が起きています。当時は屯田兵による北海道開拓の最中で、蝗害は6年間続いていたと記録されています。

いまでは殺虫剤で卵~成虫を駆除していますが、殺虫剤がない当時は土中に産んだ卵を掘り起こして卵や幼虫の段階で撲滅しました(組織的にバッタを駆除するシステムが整っていないアフリカや中東ではこの手段を用いている)。

日本各地に残る蝗害の歴史

日本では蝗害を始めとした虫による災害を“呪い”や“祟り”と考えており、駆除した虫たちは塚を作り供養しています。

そのため「虫塚」や「バッタ塚」はと呼ばれる供養塔が日本中にあります。

また害虫=祟りという考えから、かつて日本には多くの農村に『虫送り』という呪いを祓う呪術的な風習がありました。

農薬の普及により害虫の脅威が減ったことで薄れた風習ですが、無形民俗文化財として残る地域もあります。

<埼玉県内に残る虫送り>

  門平の虫送り – 埼玉県秩父郡皆野町門平に伝わる

  立沢の虫送り – 埼玉県秩父郡皆野町立沢に伝わる

科学的な効果が立証できない呪いで、“害虫=祟り”という考えだからこそ生まれた風習です。

この虫送りの風習が生まれた“祟り”は埼北では馴染みの斎藤実盛。妻沼の聖天様(熊谷市)を作った人物です。

実盛は馬の脚を稲にひっかけて落馬し戦死しました。それを恨んで稲につく害虫(おそらく「ウンカ」)になったという言い伝えがあります。

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