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関東ではマイナーなハヤトウリの漬物

幼稚園ママからハヤトウリ(隼人瓜)をもらいました。初めて聞く野菜ですが食べ物については”来るモノ拒まず”、多少クセ(青臭み)があるので最初は漬物にすると良いと教えてもらいました。

『隼人』と聞くと最初に思いつくのは薩摩隼人(薩摩出身の武士)。

ハヤトウリは1917年(大正時代)に鹿児島に渡来したもので「隼人の瓜」ということで「ハヤトウリ」と名付けられたこの野菜は南国の植物で霜に弱く暖かい気候を好みます。営農栽培は鹿児島や沖縄など南の地域が中心ですが、関東以西の各地で農家や家庭菜園などで作られています。

ハヤトウリは営農栽培されていても関東のスーパーでは売られていない野菜。関東在住者が食べたいならば自分で作るか、趣味で作っている人におすそわけしてもらうかしかありません。今回はそのおすそ分けがもらえたという理由です。

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ハヤトウリは関東ではとても希少な野菜

ハヤトウリはメキシコ南部から南米北部にかけての熱帯アメリカが原産とされるウリ科の品種で中南米では必須な野菜、アメリカ・インドネシア・台湾・フィリピンでも良く食べられるメジャーな野菜です。

でも日本ではあまり流通していません。関東のスーパーや農産物直売所にはなく、自分で作る、または、趣味で作っている人からおすそ分けしてもらう位しか入手する手段はありません。

ハヤトウリはおすそ分けをもらえる可能性が高い野菜です。何しろ「ハヤトウリ」は別名「センナリウリ(千成瓜)」と言われる野菜。一株から100~200個の実ができます。ハヤトウリの収穫は10月~11月。この頃にふらっと菜園近くに行ってみたらもしかして。

ハヤトウリ初心者は漬物が失敗しにくい

淡泊でクセがないハヤトウリの食べ方は本当にいろいろ(緑色の方は少しクセがある)。一番多いのは『炒め』のようですが、他にも、焼いたり、スープにしたり。幼稚園ママには「多少クセがあるから漬物にすると良いよ」と教えてもらいました。日本では漬物にしている人が多いです。

海外ではズッキーニのように”食感を活かした食べ方”をするよう。ハヤテウリは英語圏ではChayote(チャヨテ)、フランス語圏ではchristophene(クリストフィーネ)と呼ばれ、クレオール料理(※)、ラテンアメリカやカリブ海諸国の料理によく登場します。 キチンとした処理をして苦みやアクを抜けば薄くスライスして生で食べることもあります。

…初心者の私は漬物(生姜醤油)に挑戦することにしました。

※クレオール料理とはアメリカのルイジアナ州・ニューオリンズ地域を中心として複数の食文化が混ざりあって出来た料理のスタイル。フランス、スペイン、アンティル(フランス領)、西アフリカ、南北アメリカの食文化の影響があり、イタリア料理の特徴も交じっている。

【超簡単】ハヤトウリの生姜醤油漬け

酢・醤油・砂糖・生姜を鍋に入れて煮立たせる(A)。

ハヤトウリは皮をむき、好みの大きさに切って、ジップロックに入れる。ジップロックの代わりにビニール袋(二重)と輪ゴムでもよい。ハヤトウリは3~5mm程度の薄切りがオススメ。

袋の中にA液を入れて2、3日間漬ける。漬けるときにA液を冷ます必要はなく、熱いまま袋に入れてしまって良い。

ハヤトウリは美容と健康に良い食材

ハヤトウリにはビタミンC、カリウムが含まれています。ビタミンCにはシミ、そばかす、シワの予防という効能があります。水溶性のビタミンCは基本的には体内に蓄積でないので小まめな摂取が必要です(摂り過ぎた分は尿中に排泄されるため摂り貯めできない)。カリウムには高血圧を予防し、むくみを解消する効果があります。

さらにハヤトウリには食物繊維(不溶性食物繊維)も含まれています。不溶性食物繊維は腸を刺激するため、便秘を予防する効果があります(食べ過ぎると逆効果なので要注意)。

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