日本の雑節のひとつ「半夏生」にあたる7月2日~7月7日は「雨による災害が多い」と言われています。
2018年のこの頃、広島を中心とした西日本で大雨が降り、土砂災害などで多くの方が亡くなりました。
今回は半夏生について。
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半夏生は蛸たこを食べる日
半夏生は「蛸を食べる日」です。
別にこの時期の蛸が美味しいというわけではなく、「稲が蛸の足のように根を伸ばしますように」という願掛けだそうです。
もともとは近畿地方の風習。
最近はスーパーマーケットといった食品関係の企業戦略で、節分の「恵方巻」のように全国区のイベントとして推されています。
農家の知恵に「半夏半作」があります。
半夏以降の田植えでは収穫が激減してしまうことから、半夏生までに田植えを終わらせておくのが昔からの知恵だそうです。
ちなみに半夏生の期間に田植えはしません。
半夏生は米の収穫が激減するタイミングであり、不吉だから半夏生は物忌みです。
半夏生の風習は蛸を食べるほかに、
・毒気のある雨が降るから井戸にふたをする
・この日に採った野菜は食べない
・地荒神に酒や団子をお供えする
こんな風習があるのは、半夏生は雨による災害が多かったことも影響しているようです。
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2018年、今年の半夏雨の影響は?
半夏生に降る雨は「半夏雨」や「半夏水」といわれ、大雨になる傾向があったようです。
北海道で大雨の被害が発生しました。
北海道では7月2日~3日にかけて大雨に見舞われました。
原因は日本の北にある低気圧と南にある低気圧が前線を押し合い、北海道周辺で長く停滞したためです。
7月3日、北海道内を流れる雨竜川(深川市と沼田町)と石狩川(旭川市)が氾濫したと国土交通省が発表し、3日に災害対策本部を立ち上がりました。
JAや農業改良普及センターは、今回の大雨による北海道の被害は
・水田への浸水
・野菜などを育てるハウスへの浸水
・ソバ、長ネギ、黒大豆などの圃場への浸水
2016年に相次いで上陸した台風被害と同じかそれ以上になるという見解を示しています。
2016年は収穫間近のジャガイモや玉ねぎが被害にあい、ポテトチップスが品薄になりました。
今回は米、野菜、ソバ、大豆など収穫への影響が心配されています。
参考:水田のみ込む 北海道各地で大雨被害(YAHOO!ニュース)
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「半夏生」という珍しい花
半夏生の頃に咲くから「半夏生」という珍しい花があります(逆説もあり)。
関東エリアでは神奈川県鎌倉市にある海蔵寺、別名「花の寺」で見ることができます。
花の寺では春は雪柳やカイドウ、夏はノウゼンカズラや芙蓉、秋は萩や山茶花、冬は水仙や福寿草が見頃になります。
海蔵寺はJR鎌倉駅西口から徒歩20分ほど。
拝観時間は9:30~16:00で拝観料は100円です。
拝観時間などは変更する可能性があるので、詳しくは鎌倉市の公式情報を参考にして下さい。
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