子どもを幼稚園に迎えに行ったとき、自転車の事故を目撃しました。
自転車に乗っていた加害者は大学生の男性。
彼は下校中の小学生の群れに突っ込み、3人の子どもが自転車と接触しました。
幸い小学生はヘルメットを着用していたため、見た限り全員かすり傷でしたが、車両事故なので警察を呼ぶことになりました(近くにいた交通誘導のおじさんが大学生を呼び留めた)。
警察がくる事態に大学生は顔を青くしていました。
その後、加害者の彼にどんな処分が下ったのかは不明ですが、自転車の事故は子どもでも起こすことがあるので自転車損害保険の重要性を実感しました。
埼玉県内で自転車に乗る人は保険への加入が義務
埼玉県内で自転車に乗る人は全員、住まいが他県であっても全員に自転車損害保険もしくはそれに相当する保険に加入する義務があります。
加入義務の背景には、子どもが起こした自転車事故でも賠償金が高額になる事例が相次いでいるためです。
参考:自転車損害保険等の加入義務化について – 埼玉県 (saitama.lg.jp)
自動車保険に付帯するときの注意
近年の自動車保険では「自転車事故の補償」や「個人賠償責任に対する補償」を付帯することができます。この2つの付帯は補償する対象が異なります。
加入義務に該当するのは「個人賠償責任に対する補償」のほうです。
自転車事故の補償:自転車事故発生時、自転車に乗っていた本人の損害を補償
個人賠償責任に対する補償:自転車事故発生時、ケガ等をさせてしまった人の損害を補償
自転車保険を選ぶときのポイント
個人賠償金は1億円以上
賠償保証金を1億円以上に設定するのは、過去に賠償金が9,000万円以上だった事例がいくつかあるからです。
賠償の内訳は基本的に以下の6種類がありますが、「後遺障害慰謝料」「死亡慰謝料」「逸失利益」の3つは特に高額になる傾向があるようです。
治療費:事故で負った傷害の治療にかかった通院・入院費用
入通院慰謝料:入通院が必要な傷害を負わされた精神的苦痛に対する慰謝料
休業損害:事故の負傷により仕事を休んだ際の収入に対する保障
後遺障害慰謝料:事故で後遺症を負わされた精神的苦痛に対する慰謝料
死亡慰謝料:事故で被害者を失った遺族の精神的苦痛に対する慰謝料
逸失利益:事故で後遺症を負わないまたは死亡していなければ、本来得られていたはずの将来の収入に対する保障
参考:自転車事故の慰謝料/損害賠償請求の事例|内訳・相場について|ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ) (jico-pro.com)
示談代行サービス付き
事故の当事者同士の交渉はトラブルになりやすいので、プロの示談代行サービスを付けておいたほうが安心です。特に自動車との事故になると、交渉相手は自動車保険の担当者となります。
補償の対象者(対象範囲)
「契約者本人のみ」「契約者と同居の家族」など、補償の対象者の範囲は契約によって異なります。