私のトイレ掃除は「物理的に落とす=みがく、こする」ではなく、「化学的に落とす=汚れを溶かす」という方法です。
基本的に浸け置きなので手間は少ないのですが、化学的に落とすには『洗剤選び』が重要です。
トイレ掃除用洗剤の基本
トイレ掃除用の洗剤は「中性」「酸性」「塩素系」の3種類があります。
通常の汚れは「中性洗剤」で落とせますが、頑固な汚れは「酸性洗剤」と「塩素系洗剤」が必要になります。酸性と塩素系の洗剤を混ぜると有害ガスが発生するので要注意です。
トイレ用洗剤にはこの基本の3種の他に「研磨剤入り」があります。研磨剤は小さな粒で、これで磨く力を強めて頑固な汚れを落とすことになりますが、便座などに細かい傷をつけてしまいます(この傷が以後の汚れやカビの発生源になる)。
週1回の掃除は中性洗剤
毎週の掃除は流せるタイプを使っていて、トイレ掃除用シートと洗剤付きトイレブラシを使用しています。雑巾やブラシを使うと使い方や保管に気を使ってしまいます。
流せるシート「トイレクイックル」
花王の「トイレクイックル」は弱酸性の洗剤が染み込んでいるので1枚で便器の中から床までトイレ中の汚れをすっきり落とせます。温水洗浄便座にも使えます。
消臭効果の高いミント系の香りで、尿はねのニオイまで消臭されます。除菌もできます。使用後はそのままトイレに流せます。
他のメーカーやプライベートブランドのものも試しましたが、シートの厚みと乾きにくさではトイレクイックルが一番です。価格は他に比べて高めですが、シートも真ん中で半分に切れる破線があるので1枚でトイレ中を掃除できます。
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「流せるトイレブラシ」
「流せるトイレブラシ」は中性の濃縮洗剤付きなので別に洗剤を用意する必要はありません。1回ごとの使い切りで、掃除が終わったらそのまま、ワンタッチで簡単に外せるので手で触れる必要なく、トイレに流せてしまえます。専用ホルダーが付いているので立てかけて保管できます(受けもあるので床は濡れない)。
トイレに流せる紙製のブラシですが、特殊な不織布で表面がデコボコ加工されているのでしっかり汚れを落とせます。便器のフチの裏側の汚れにも届くようにハンドルの形が工夫されています。
「流せるトイレブラシ」にはブラシ部分のみの詰替え商品がありますが、一度開封すると口が開きっ放しで保管方法に悩みます。さらに使うたびに1個1個切り離すのも面倒です。そのため一度開封したら全部切り離してケースに保管しています(Seriaで買ったケースで保管)。
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トイレ特有の汚れ「尿石」は専用ジェル
トイレ特有の汚れが尿石です。
尿石とは尿に含まれているカルシウムイオンが化学的な反応を起こして便器や配管内に堆積したカルシウム化合物で、アルカリ性の汚れです。ガンコにくっついているので「尿石は酸性洗剤で溶かして落とす」が基本的な方法です。
最近の便器は改良を重ねて尿石が付きにくくなっていますが、尿が便器から跳ね返って便座の裏側に付着して尿石になるケースが最近は増えています。ふちレスの便座はこのケースが多いです。
サンポールは便器内および配管の尿石、従来の尿石を落とすのに向いていますが、あの甘めのニオイを嫌がるケースも増えています。最近サンポールの一人勝ちだった尿石落とし分野で勢力を伸ばしているのが「茂木和哉」です。
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トイレの黒ずみはカビは塩素系洗剤
トイレの便器内にある黒ずみ、特に水が流れた痕に残る黒い線のような汚れはカビです。カビの汚れは塩素系洗剤で落とせます。
トイレ用の塩素系洗剤は色々ありますが私は「ドメスト」を使っています。かけて放置して流すだけなので簡単、ドメストはばい菌の除去だけでなく有機物も分解するので黄ばみ汚れも落としてくれます。メーカーは週2回の徹底除菌を推奨していますが、私は面倒なので週1回の掃除のときに使っています。
「ドメスト」を好んで使っている理由はニオイです。
塩素系洗剤はあのプールのようなきついニオイがしますが、「ドメスト」はニオイがあまりしません。でも初めて使ったときに中々取れなかった黒ずみ汚れがすっかりキレイになったので効果はばっちりなのは体感しています。トイレを流したときも今までにないほどゴボゴボゴボッと大きな音がしました。