一歳の下の子が家族に対して「 つねる 」を始めました。
「 つねる 」の対象になりやすいのは上の子で、可哀そうなことにその顔は下の子にやられた痕がいくつかあります。
驚くのは、それでも上の子は「(下の子は)まだ赤ちゃんだから」でやり返さないこと。
そんな気遣いを理解しない下の子は遠慮なくつねるのだから母はため息が止まりません。
「 つねる 」のは、言葉がおいつかないから
言葉が未発達の乳幼児は希望を上手く周囲に伝えられないので、「 つねる 」や「たたく」など気持ちを分かってもらうために攻撃をしてしまいます。
「 つねる 」兄姉や友だちが対象の場合
- 下の子が遊んでいたオモチャを上の子がとった
- 上の子の遊びに無理矢理付き合わされる
上の子が下の子につねられるのは、大体こんなときです(上の子も完全に被害者ではない)。
兄姉や友だちを つねる 理由は「自分の世界をジャマされてイヤだった」ということが多く、 専門家によると「ただ遊んでいるようにみえても、子どもなりのテリトリーが存在する」だそうです。
「 つねる 」ママやパパが対象の場合
- 下行動を中断させたとき(理由はさまざま)
子どもがママやパパをつねるのは「気持ちを分かって」ということが多く、何かしようとしたり遊んでいるときに「ダメ」「もう終わり」というときに つねる ことが多いそうです。
「 つねる 」よその子を痛がらせてしまった場合
つねる 理由があるといっても、「痛い」と言わせてしまったりケガをさせてしまった場合は謝らなければなりません。
子どもに謝って、その子どもの親などにも謝ることが基本です。
ただ「 つねる 」に理由があると分かっている場合は、「〇〇がイヤだったみたい」と子どもの気持ちを代弁してあげることも大切です。
こうすることで「分かってくれた」と子どもは安心できるし、同じことを防ぐ効果もあります。
成長するにつれて感情を制御し、行動(攻撃行動)を起こす前に「どのように行動するのが正解なのか」を子どもが考えるようになり、「 つねる 」もその判断材料として大事な経験になります。
「 つねる 」良い悪いを大人が勝手にジャッジしない
つねる 方が悪いという判断を安易にしていけないのは、子どもなりの譲れないことがあるからです。
基本的に「ケガをさせた」「痛い思いをさせた」ことを注意しても、どっちが悪いを大人が勝手にジャッジするのは控えるべきです。
子どもたちのケンカの多くは気持ちのぶつかり合い・すれ違いです。さじ加減が違うと言った感じで、誰が悪いわけではありません。