東秩父にある牧場「埼玉県秩父高原牧場(彩の国ふれあい牧場)」で バターを作る 体験をしました。
牧場は入場無料、自由に広い園内を散策できます。
バターのように乳製品の手作り体験は1人200円。スタッフさんによると夏休み期間中はアイスやプリンの手作り体験もできるそうです。
※コロナ禍前の情報です
今回は、生クリームからバターを作る方法について。
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生クリームから バターを作る 方法
清潔なフタ付きの容器に生クリームを入れて激しく上下に、フタと底に生クリームを強く叩きつけるように振ります。
これだけでバターができます。
フタ付き容器はペットボトルでも代用できますが、取り出すのが大変です。
生クリームが強く振ることで脂肪がくっついて固まりになり、そのまま振り続けると脂肪分と水分が分離してバターができます。
水分を除去して再び振る、これを2~4回ほど繰り返すとバターが完成します。
分離して除去した水分は「バターミルク」といい、そのまま飲むことができます(飲んだ感じではさっぱりした牛乳)。
生クリームはしっかり冷やしておきます(使う直前まで冷蔵庫にいれておく)。
生クリームが温まるとバターにならないことがあり、気温が高い季節や体温が高い子どもが作る場合は容器を冷やしながら振るとよいです。
バターを作る のには「乳脂肪分」が必要
生クリームの原料は牛乳ですが、牛乳から バターを作る ことはできません。
生クリームは牛乳を遠心分離機にかけることで乳脂肪分が凝縮して粒状になっており、強く振ることで乳脂肪の粒を固めてバターを作っています。
バターを作る ためには「種類別」の欄に「クリーム」と書かれていて、乳脂肪分35%以上の高脂肪の生クリームが必要です。種類別が「乳又は乳製品を主要原料とする食品」や「植物性脂肪」のものではバターができません。
※タカナシ乳業の公式サイトには「乳脂肪分42%以上の高脂肪のものを使用してください」と書かれています。
バターを作る のに強く振らなければいけない理由
生クリームの中の乳脂肪は薄い膜につつまれている状態で、粒同士をくっつけるにはこの膜を破らなければいけません。
乳脂肪がくっついて間に空気が入っている状態がホイップクリーム、これをさらに振ることで空気と水分が押し出されて乳脂肪がさらにくっつきバターが完成します。
バターを作る 過程でできる「バターミルク」とは?
牛乳や生クリームから脂肪分を取り除いた液体が「バターミルク」で、「脱脂乳」や「スキムミルク」ともいわれます(脂肪率は0.1%以下)。
バターミルクの主成分はカゼイン、ラクトアルブミン、ラクトグロブリンなどのタンパク質で、そこに乳糖やビタミンなどが含まれています。
脱脂粉乳はバターミルクから水分が取り除かれたもので、保存性が高く利用範囲も広いです。
【 バターを作る 】完成したバターに関する注意
「有塩バター」にするときは塩の入れ過ぎに注意
有塩バターにする場合、バターになったあとに「バターの重量の1.5%に相当する食塩」を入れます(目安)。
作った日に使い切る
作ったバターはできるだけ作った日のうちに使い切ります。
一度に大量に作って保存する場合は小分けにして早く冷凍します。
変色したら絶対にたべてはいけません。