雑誌で「シェイクスピア没後400周年」の特集が組まれていました。
今でも当たり前のように引用されるシェイクスピアをスゴイと思っているので、特別好きではありませんがシェイクスピアについて調べてみました。
先日本屋さんで子ども向けのシェイクスピアに関する本(英文付き)をペラペラッと読んでみました。シェイクスピアの台詞は思わず笑ってしまったり、心にズシンと来るものがありますね(2017年8月31日追記)。
シェイクスピアは英文学最高の劇作家
シェイクスピアはロンドンの北西にある街ストラトフォード・アポン・エイボンの、非常に裕福な家庭で生まれ育ちました。シェイクスピアが生まれたのは1564年、やがてシェイクスピアはエリザベス朝(1558-1603年)を代表する劇作家になります。
この時代は同じく劇作家のクリストファー・マーロウや航海士フランシス・ドレークが活躍したドラマチックなもので、イギリスの黄金期といわれます。
シェイクスピアが生まれた街には彼の生家が再現され、一般に公開されています。展示品の一つである昔の窓ガラスにはここを訪れた人たちが残したサインがあり、中にはチャールズ・ディケンズなど歴史的な人物のサインもあります。
郊外には行くとシェイクスピアの妻だったアン・ハサウェイの実家もあります(ここも有名な観光地)。シェイクスピアよりも6歳年上のアンも劇作家(詩人)だったそうですが、その生涯は謎につつまれており多くの学者の研究対象にもなっているようです。
この街は今も文学の歴史を刻み続け、エイボン川の畔にたつ「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」劇場の方針は”シェイクスピアが書いた全戯曲を10年間で上演する”だったそうです。今ではこの劇場は英国演劇界で特別の存在です。
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英国の役者にとって登竜門的劇場。後にロンドンで活躍し名優と称されるようになっても「またこの劇場の舞台に立ちたい」と熱望する人が多いそうです。
シェイクスピアの言葉は今も心に響く
シェイクスピアの作品は時を越えても受け入れられます。
同じ作品でも演出を変え、常に目新しさを足してきたことも一因です。しかし人気の根底には作品の本質があります。
「彼の作品には「愛」、「死」、「欲望」など人間が抱く感情が盛り込まれており、その複雑なシンプルさに惹かれる人が多いから」
「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」の役者さんはそう言います。
(「終わりよければ全てよし」より)
金さえついてくればなにごとも上手くいく
(「じゃじゃ馬ならし」より)
ものの良し悪しは考え方ひとつで決まる
(「ハムレット」より)
人の一生は良い糸も悪い糸も一緒にして編み込んだ網だ
(「終わりよければ全てよし」より)
時代を経ても「分かるな」と感じる言葉が多いのは、人生に対する姿勢や気持ちはいつの時代も変わらないということなのでしょう。
一方で恋愛に関してはやや女性蔑視のように感じます
▽「のだめカンタービレ」にも同じような意見が(25巻だったかも)
(「ロミオとジュリエット」より)
男ってやつは口説くときだけ春で、結婚したとたんに冬になっちまう
(「お気に召すまま」より)
浮気心はどこに宿る?心、それとも頭の中?
(「ヴェニスの商人」より)
真実の恋がすんなり叶ったためしはない
(「真夏の世の夢」より)
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