季節性インフルエンザ A型に旦那が罹り「 ゾフルーザ 」が処方されました。
とりあえずウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬が処方されたので旦那のほうは心配いりませんが、濃厚接触者になると考えるのが「抗インフルエンザ薬の予防投与」です。
季節性インフルエンザ の予防方法
季節性インフルエンザ は「インフルエンザウイルスが体内で増殖したことで発症する感染症」です。
仮に感染しても発症しないようにするには、体内でのウイルスの増殖を防ぐことが必要であり、その方法として、
- ワクチン接種であらかじめ免疫をつけておく
- 抗インフルエンザ薬を服用する(予防投与)
季節性インフルエンザ の予防法、それぞれの効果は?
ワクチン接種も予防投与も診療や処方の目的が「治療」ではないため自由診療となり、保険料は全額自己負担となります。
ワクチン接種であらかじめ免疫をつける
年齢などにもよりますがワクチン接種の効果についての報告では、
- 発症(症状発現)を約50~60%減少させる
- 重症化を防ぎ成人の入院を約70%減少させる
- 高齢者の死亡リスクを約80%減少させる
ワクチンを2回接種する子どもの場合、「ワクチンを3週間隔で2回接種した場合、接種1カ月後に被接種者の77%が有効予防水準に達する」と報告にあったそうです。
抗インフルエンザ薬を服用する(予防投与)
抗インフルエンザ薬の予防投与は一時的に強い抵抗力をもつのであって、服用期間中もしくは薬の有効期間中のみにしか効果は発しません。
予防投与として使用される薬とその服薬及び有効期間は、
- タミフル 7~10日間(1日1回、7日~10日間服用)
- リレンザ 10日間(1日1回、10日間)
- イナビル 1~2日間(1回)
予防投与を行えば、発症リスクを70~80%ほど軽減できると考えられています。
季節性インフルエンザ の予防投与を受けられる基準
インフルエンザの予防投与は原則として、インフルエンザ患者と一緒に生活していており、かつ次の状態の場合に認められています。
- 65歳以上の高齢者
- 気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある
- 心不全など慢性の心臓病がある
- 糖尿病などの代謝性疾患がある
- 腎臓病がある
以上は季節性インフルエンザを発症したときに重症化するリスクの高い状態です。
基準を満たさない場合でも医師の判断によっては受けられる
基準に満たない場合に予防投与を行うことは適応外処方となり、重い副作用が起こっても「医薬品副作用被害救済制度」の対象とはならずに補償を受けることができません。
そのため適用外処方については医師によって考えが異なり、個別の事情などを聴いて適用外処方の可否が判断されます。
予防投与による副作用は、
- タミフル :血圧低下、動機、蕁麻疹、腹痛、血便など
- リレンザ :発疹、悪心、下痢、嘔吐、気管支攣縮など
- イナビル :悪心、下痢、蕁麻疹、胃腸系の障害など