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20年ぶりに1ドル126円台、『円安』ってどんなこと?

4月14日、1ドルが20年ぶりに126円台になりました。

この円安は日本経済新聞朝刊1面に載るほどのこと…なのですが、円安だと何がいけないのか?

今回は円安について。

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円安とは?

円安とは「外国の通貨に対する円の価値」が低下することです。

例えば比較地点の「1ドル=100円」に対し、「1ドル=120円」になれば円安です。

1ドルへの交換に今までは100円でよかったのに、円の価値が約8割に下がったので120円必要になります。

円安は輸出面では外国に対して商品価格が安く抑えられるので戦力的にプラスの要因ですが、逆に輸入面では輸入コスト・原材料コスト・エネルギーコストが上昇するためマイナスの要因になります。

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輸出で利益があるなら、そんな騒ぎにする必要ないんじゃない?

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実は、いまの日本の経済構造では円安が長期化、もしくは悪化する可能性が高いです。

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円の価値が下がり続ける理由

円の価値が下がるのは、円の需要が減っているからです。

円の需要が減っているのは、「外貨→円:円買い」が少ない、もしくは、「円→外貨:円売り」が多いからです。

こんな状況になった理由は3つ、

 ・ロシアによるウクライナ侵攻

 ・日本の製造業が生産拠点を海外に移転

 ・日本とアメリカの金利差が拡大

ロシアによるウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナ侵攻を受けて原油価格を筆頭に、天然資源の価格が世界的に高騰しています。

資源を持たない日本は海外からの輸入に頼らなくてはならず、輸入したものを買うために円を外貨に換える「円売り」が加速しています。

日本の製造業が生産拠点を海外に移転

日本の製造業は生産拠点を海外に移したものが多く、現地生産なので海外の人が外貨を円に換える「円買い」の必要がなくなりました。

海外生産比率 17.1%(02年度)→23.4%(19年度)

更にコロナ禍でインバウンドも低調、外国人の円買いが激減しています。

日本とアメリカの金利差が拡大

アメリカ: 金融引き締めを強めて、長期金利が1.5%→2.7%に上昇

 日本: 金融緩和策継続 長期金利0%のまま

この状態で預金する場合、円よりもドルで預けたほうが利息を得やすくなるので、円売りが加速します。

4月13日、日銀の黒田総裁は、現在の輸入コストの増加は家計の圧迫や企業の収益悪化などの経済の下押し要因になることを指摘した上で、「現在の強力な金融緩和を続ける」考えを強く示しています。

ぐっと耐えて低金利を続ける理由は、日本は国を始め、多くの国民が借金しながら経済を回しているからです。

金利の引き上げは、住宅ローンなどの借金をしている私たちの生活を圧迫し、企業が設備投資などする上での資金繰りを厳しくし、結果として日本そのものの首を絞めることになってしまいます。

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円の価値が下がったらデフォルトの危機?

ウクライナ侵攻が原因でデフォルトの危機にあるロシア。

デフォルトを誘引する要因は「ドル建て債権の返済ができないから」で、ロシアは自国通貨のルーブルで返したいが、債権者が「ドルで返済」を要望しているからです。

債権者としては価値が下がってるルーブルで返されたら損をするわけで、ドルでの返済はなかなか曲げられない条件。

その結果、ロシアは「デフォルト危機」と「デフォルト回避」を綱渡りしています。

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同じく自国通貨の価値が下がっている日本は大丈夫なの?

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社会や経済に「絶対」はありませんが、今回の円安がデフォルトの要因になる可能性は低いと見られています。

その理由は国債の国内保有率、つまり「日本はどこの通貨でどのくらい借金しているか」で、日本国債の国内保有率は92.1%で、さらに7.9%の外国人保有者は全て円建てという状態です。

対して、ロシア国債(政府債)の内訳は、ルーブル建てが約69%、外貨建てが約31%の状態です。

但し、一部投資家によると外貨建て約31%は約205億ドル(約2.4兆円)と規模は小さめなので

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日本は借金のほとんどを円で返す約束しているからデフォルトは起きにくい、と。

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ロシアも約31%が外貨建てとはいえ、一部投資家によると外貨建て約31%は約205億ドル(約2.4兆円)と規模は小さめなので「デフォルトの危機は低い」と分析されているようです。

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国の借金は規模が違うなぁ

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