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【和歌山紀行】寺内町の面影のこす御坊市

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和歌山県、御坊市に行ってきたよ。

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御坊市…その街をバカにするつもりはありませんが、子連れで楽しむ観光地でもないのになぜ行ったのでしょう?

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以前旦那が出張で行って、酒と料理が美味しかったと言っていたから。

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海南市の酒蔵が作った純米酒「黒牛」。

和歌山県の郷土料理、高菜の漬物でまいたおにぎり「めはり寿司」。

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ダイエット中でなければ、胃腸の限界まで無限ループできる組合せ。

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今回は子どもが食べるため小さくなっていますが、本来のめはり寿司はソフトボールくらいの大きさ。

山仕事や農作業のお弁当として重宝され、「目を見張りながら大きな口を開けて食べる」という様子が名前の由来だそうですよ(諸説あり)。

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ソフトボール…

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「御坊市には何もない」と街の人は思っているのか、訛りが違う観光客感ある私たちに街の人が優しかったです。

特に子ども相手はとても親切。

普段より子どもたちが「可愛い」と言われる回数が1.5倍増。

ちなみに、親切な人No.1は紀州鉄道の車掌さん。

乗り終えて手を振る子どもたちに、全身で腕を振って、笑顔で見送ってくれました。

紀州鉄道は「御坊」と「西御坊」を結ぶ、「日本一短いローカル私鉄」で全長2.7km。

始点から終点までわずか約10分の鉄道、一両編成の電車がトコトコ進む。

2010年の営業係数は367.8(日本国内で現存する鉄道では最も悪い数字)、鉄道事業収益は慢性的な赤字、でも鉄道への愛情だけで赤字経営が続けられていて、現状では廃止の話はないそうです。

こういうとき、鉄道の底力を感じさせられます。

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御坊って「お坊さん」を連想させるけど、有名な寺があるの?

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本当に日本酒と料理だけが目的だったのですね。

400年前に建立された浄土真宗本願寺の日高御坊を、地元の人が「御坊様」と呼んだのが市名の由来で、御坊市は寺内町として発展しました。

日高御坊は現在の本願寺日高別院です。

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「寺内町」?

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浄土真宗により建設された寺や道場を中心に形成された自治集落です。関西を中心に北陸や北陸地方にもありますが、関東では馴染みのない街の形態です。

自治集落には信者や商工業者が住み、町全域が寺院の境内と見なされています。関東でも見られる参詣者相手の商業地として寺院の外に作られた門前町とはそこが違います。

浄土真宗は一向一揆を起こしたり、織田信長と石山合戦をやったりした歴史もあるため、寺内町は濠や土塁で囲まれ防御機能も見られます。

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御坊周辺に限らず、和歌山県内を走る道は基本的に山道か海岸線沿い。

熊野古道を少しでも味わおうと海沿いを走りましたが、海岸線移動は時間がかかります。

ちなみに、御坊市街地から出るところで「道成寺」の標識に気づきました。

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御坊市ではありませんが、能や歌舞伎で有名な演目「道成寺」の舞台の寺は御坊駅のすぐ近くにあります。

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道成寺、清姫の悲恋とかかれているけれど、どんな話?

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①熊野詣中に一夜の宿を求めた超絶美形の山伏・安珍に清姫が惚れ、恋の炎を燃やして夜這いをかける。

②戸惑った安珍は「帰りに寄る」と適当な口約束をして逃げる。

③騙されたとしった清姫は大蛇となって安珍を追いかける(その距離30km以上)。

④道成寺に逃げ込んだ安珍は降ろしてもらった鐘の中に隠れたが、それごと焼かれて殺された。

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怖っ!! ストーカーじゃん!!

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