小学生の子どもの授業で使うものの準備は保護者の仕事。
牛乳パック、箱、ペットボトルのキャップ・・・そして今回は落ち葉。
「休日などの拾って押し花のように平らに乾燥させて持ってきてください」という指示のもと、散歩などに行くたび落ち葉拾いをにしています。
もちろん学校帰りも落ち葉拾いで、昨日子どもがイチョウの葉を拾ってきましたが・・・
「イチョウの葉って毒があるの知ってる?」
・・・毒?
「友だちが教えてくれたんだよ」
そういって自信満々にイチョウをみせる我が子・・・まて、それならなぜ拾ってきた?
急いで調べてみたら・・・。
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イチョウの葉や種子に素手で触るとかぶれることがある
イチョウの葉や種子(ギンナン)に素手でさわるとかぶれる可能性があります。
イチョウの葉や種子に触れるときはゴム手袋などで手を保護するようにしましょう。
[su_label type=”info”]参考サイト[/su_label]イチョウ – Wikipedia
イチョウの葉や種子に含まれるアレルギー物質「ギンゴール酸」
これは葉や種子に含まれる”ギンゴール酸”というアレルギー物質が原因で、この物質が肌に触れるとアレルギー性皮膚炎を起こす可能性があります。
アレルギーなので発症する/しないは個人差があります。
さらに「前回大丈夫だったから今回も大丈夫」とは限りません。
特に、種子から出てきた乳白色の液に注意
「ギンナンは食べれる」と子どもが拾うことがありますが、ギンナンに触れるときは特にゴム手袋などで保護しなければ危険です。
一般的に「ギンナン」と言われる種子の外表皮には乳白色の乳液があり、これにはギンゴール酸が他に比べて多めに含まれているようです。
ちなみに、熟したギンナンが放つ独特の異臭。
この異臭の原因が外皮に含まれたギンゴール酸だそうです。
アレルギー物質は乾燥した葉にも残っている
イチョウの葉に含まれるギンゴール酸は乾燥させても残留し、イチョウの乾葉他の成分と併せて防虫剤として用いられることもあります。
押し花にしたイチョウの葉を栞に使うることがありますよね?
これには形もきれいさもあったでしょうが、イチョウの乾葉に防虫効果があったからという合理的な理由もあったようです。
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イチョウに触ってかぶれた場合の対処法
イチョウの葉や種子に触れたら必ず手を洗いましょう。
赤くなるなどの症状がなくても必ず、そのときは大丈夫でもあとから症状が出ることもあります。
直接触れていなくても、
「イチョウに触った手で顔に触れた、目をこすった」
「イチョウに触った子どもと手をつないだ」
などでアレルギー物質がイチョウに触れていない場所にくっついてしまうことがあります。
特に、粘膜で炎症が起きやすい目は要注意です。
皮膚科を受診する
イチョウの葉や種子に触れてかぶれた場合は皮膚科を受診すると良いようです。
「赤くなった程度で大げさでは?」と考える人もいると思いますが、イチョウが原因の皮膚炎(ギンナンかぶれ)の症状は自然治癒が難しいそうです。
そもそも”かゆい”の我慢は苦痛です。
日曜・祝日、夜間など直ぐに病院に行けない場合
ステロイド軟膏や抗ヒスタミン薬のような市販の薬剤で症状を抑え、後日皮膚科を受診すると良いようです。
症状が軽い場合は市販の薬剤で治ることもありますが、それで治っても2回目以降は皮膚科を受診した方が安心です(かぶれやすいといった体質上の問題を把握することが大切)。
水疱ができた場合は”とびひ”にも注意
イチョウに触れてかぶれた部分をかき壊してしまうと、その傷に細菌が入ることによってとびひ(伝染性膿痂疹)になることもあります。
とびひになると他の人に移してしまうかもしれません。
この場合はイチョウの含まれるアレルギー性物質が原因ではなく、発疹に含まれた液体の中にある細菌が原因になります。
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まとめ
イチョウの葉を拾ってきたら必ず石けんで手洗いさせます。
その後数日間、「赤くなっていないか」「かゆそうではないか」の確認をし、異常があったら迷わず皮膚科を受診します。
皮膚科を受診する場合は「イチョウに触れたことがある」と伝えると良いようです。
アレルギー症状に個人差はありますが、”触れた”では急ぎ救急車で搬送する必要のある状況にはなりにくいそうです。
日曜日、祝日、夜間など病院がやっていない時間帯に異常が出た場合は市販のステロイド軟膏や抗ヒスタミンの空理で対応し、診療が始まったら皮膚科を受診しましょう。
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