今年(2021年)の節分が1日早い2月2日になった理由を調べました。
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新型コロナウイルスの第3波で今年の冬も自粛。埼玉県では2月7日まで緊急事態宣言が発令されているので外出は自粛しています。
節分で祓う「鬼」には疫鬼もいます。
疫鬼とは流行り病などを引き起こして人間を苦しめる妖怪(鬼神)で、節分の豆まきはこの疫鬼を祓う宮中行事を元にしているという説もあります。
節分で疫鬼を祓われること、早く新型コロナウイルスが終息するのを切に願います。
節分は「立春の前日」
実は節分は「2月3日」と決められておらず、「立春の前日」と決まっています。
立春の日は太陽と地球の位置、「太陽黄径が315度となる日」と決まっています。天体の運行には少しずれがあるので、立春はあくまでも「2月4日頃」となります。
そして今年の立春が2月3日となったため、節分はその前日で2月2日。節分が1日早くなるのは明治30年以来、124年振りだそうです。
「2月3日は節分」はもう古い?
2月3日以外の節分は1985年以来なので、40歳の私でも初めての体験です。それもあって「節分が2月3日以外になることは珍しい」と思い込みましたが、今後は珍しくなくなりそうです。
来年からまた節分は2月3日になるようですが、今世紀末にかけて立春が2月3日、節分が2月2日になる頻度が高まる傾向にあるそうです。天体の運行には「傾向」があるそうです。
2025年から4年ごとに節分が2月2日、2057年と2058年は2年連続で節分が2月2日(立春が2月3日)になるそうです。
「2月3日は節分」という認識は改める必要がありそうですね。
節分で病を流行らす鬼を祓う
現在の節分の前身は平安時代の宮中行事「追儺」と言われていますが、この追儺は元々は中国の儀式だったそうです。
季節の変わり目である節分の頃は病気が流行りやすく、疫病(伝染病)を引き起こして人間を苦しめる疫鬼を祓う儀式だったそうです。
新型コロナウイルス感染症の流行が早く収まることを期待したいです。