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夏、水筒にスポーツドリンクを入れておくと食中毒になることがある

埼玉県の飲食店で食中毒が発生。

原因は鶏そばに入っていた「ウェルシュ菌」だったそうです。

ウェルシュ菌は熱に強いため加熱済の料理の中にも残っています。

食中毒が発生するにはウェルシュ菌が一定量以上に増えなければ起きませんが、「加熱すれば安全」という考えが根付いているためカレー、シチュー、スープ、麺つゆなどを常温保存して食中毒が発生という例が多く見られます。

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細菌による食中毒は一般的ですが、今年は予想外のものが食中毒の原因になって騒がれました。

それは『使い古されたやかん』。

長年使い続けている間にやかん内部に蓄積した水垢と、そのとき中にいれていたスポーツ飲料が反応して、スポーツ飲料の中に微量の銅が溶け出したことで食中毒が発生しました。

いわゆる【銅中毒】です。

銅は体に必要な成分ですが、必要以上に摂取すると銅中毒/急性銅中毒になってしまいます。

レバーや牡蠣にも銅が含まれていますが中毒になるには膨大な量を食べないといけません、

しかし、【金属製容器×酸性の飲み物・食べ物】の組み合わせは大量の銅が溶け出し過剰摂取につながってなってしまいます。

中学の理科でうすい塩酸に金属片を入れて溶かす実験をしたことはありませんか?

あのように金属は酸性の液体に溶けやすいです。

そのため「水筒の中にスポーツドリンクやオレンジジュースなどの酸性飲料を入れないように」と注意喚起していることがメーカーが多いです。

自宅の前に停めてあったN-BOXが示した外気温が40℃(2020年8月11日)

しかし、2020年の夏は猛暑。静岡県浜松市で史上初41.1℃を記録したとか…埼北は連日38℃とか39℃で参っています。

屋外にいて大量に汗をかいたときの水分補給はスポーツドリンクが最有力です。

スポーツドリンクは体の中の水分に成分を似せているので吸収が早いからで、水ではミネラルや塩分が不足します。

安全にスポーツドリンクを携帯する(屋外に置いておく)ならば「スポーツドリンク対応」の水筒やウォータージャグ・クーラーを使うと良いです。

金属×酸性飲料の反応は温度が高いほど進みやすいため、対応品以外を使って炎天下に置いておくとより多くの銅などの金属がスポーツ飲料の中に溶けてしまう可能性があります。

対応品の多くは飲み物が入る部位の素材に樹脂を使っているので、傷がつくなどして金属と飲み物が触れる心配はありません。

樹脂素材なのでクエン酸を使って内部に残る水垢を溶かすこともできます。

お冷で水の代わりに『レモン水』を出す飲食店がありますが、あれも酸性飲料です。

インスタ映えを狙ってブリキのような容器(ジャグ)を使っているお店の写真をみたことがありますが、あれも危険です。

ブリキやホウロウ(琺瑯)は金属、レモン水を出すならばガラス製またはアクリル製(樹脂製)の容器が安心です。

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