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日本原産バラ「 群星 」。日本の気候にあっているからか、手間かからず育てやすい

 ホームセンターではバラの苗が季節外れになると(夏頃)1000円以下で購入でき、それで購入したのがトゲ無しバラの「 群星 (Gunsei)」です。

 初夏に購入しようとすると新苗で1,000円~2,000円はしますが、セール品800円で買えました。

群星 はどんなバラ?

 群星は春の一季咲き(「一季咲き」とは花が咲くのが年に1回という品種)。

 群星は純白の花が咲きますが、蕾の先端は紅が挿しているため、花と蕾の対比がとても美しい品種です。

 大きな房になって咲くので、1輪は3cmほどの小さな花でも豪華絢爛。

 シュラブ(半つる性)に分類される群星は冬から春の間に一気に成長、花もわさわさ、安さにつられて購入したのですが大満足です。

2019年8月下旬の様子
2020年5月中旬の様子(上から撮影)

群星 はよく育つ

 群星は日本の気候に合っているのか頑丈で、世話といえば誘引と水やりだけです。

 おつとめ品なのに、半年ほどで驚くほど成長し、大株くらいになりました。群星の大株は約5,000円、約800円が大化けしました。

 バラの手入れ方法では多くの人が色々な意見を述べていますが。個人的にはバラは3年目までは放置、無理に剪定しなくてもいいと思います。

 約3年間は枝をグングン伸ばさせて、シュートもたくさん出させて大株にすることを優先し、直径2cmほどの枝が数本出てきたのを目安に、花が咲いた後の剪定をするようにしています。

 但し、細い枝や通行の邪魔になる枝は切りました(太い枝は出来るだけ切らずに固定)。

群星 は冬も葉が残っていることが多い

 冬に葉っぱが残っていたら、冬が過ぎてピンク色の小さな新芽が出る頃に全て取った方が良いです。

 昨年が暖冬で落葉せず、「残しておけば光合成して良いかも」と残しておきましたが、春になったら茶色く枯れて、見た目が悪くなったので慌てて取り除きました。

 古い葉は病気の原因にもなるので、今後は新芽が育つ頃に葉が残っていたら全部取ろうと決めました。

群星 のように日本原産の植物は育てやすい

 群星は強いバラなので植える場所(育てる場所)はあまり選びません。

「強い」理由は、群星の原産地が日本だからかもしれません。植物の生育特性は原産地域や品種改良をした地域の土壌と気候で決まるため、日本原産の植物は必然的に日本で育てやすくなります。

 埼玉県の場合は温帯(温暖)湿潤気候、世界の気候分布では日本は「大陸東岸気候型」。

 同じ大陸東岸気候型に該当するのは、中国、アメリカ東部、アフリカ東南部ナタール地方、ブラジル東南部、ニュージーランド北島。この地域を原産もしくは改良地にしている植物は日本で育てやすくなります。

 植物を育てる上で「強い陽射し」と「西日」はNGなことが多いですが、バラに関しては「西日も日光」と言われるため置き場所に日向や日陰はあまり注意しなくても大丈夫そうです。

 バラを育てる上で注意したいのが陽射しよりも風通し。ここ数年間を黒星病で悩んでいるため風通しには厳重注意というのが身に染みています。

 私が植物を購入するときに気を付けているのが耐寒性。

 日本原産の植物の場合は耐寒性が日本向けになっているので屋外でも育てやすいのがほとんどですが、海外原産のものは耐寒性をもとに判断しています。

 埼玉県平野部の年間最低気温(平均)は-5℃以上。英国王立園芸協会(RHS)の区分によると、埼玉県平野部の屋外で育てやすい植物は「耐寒性あり」または「耐霜性あり」です。

 耐寒性については米国農務局(USDA)のハーディネスゾーンでも分かります。

 ハーディネスゾーンでは植物の最適生育ゾーンを1~11に分けています。数字が小さいほど寒さに強く、年間最低気温の平均-5℃の埼玉県平野部はZone number 9(Z9)に区分されるので9以上の植物は露地で越冬できます。

 主なバラの最適ゾーンは次のようになります。Z9の埼玉県平野部は大体のバラを露地で育てられるのが分かります。

Zone nuber
アルバ
ガリカ
4~8
ダマスク
セントフォーリア
ポートランド
5~9
ブルボン
ハイブリッド・パーペチュアル
チャイナ
7~10
ティー
ノワゼット
8~10
バック・ローズ4~10
ルゴサ
ルピノシッシマ
3以上
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